9/13シンポジウムご案内:大雨や洪水...気候変動リスクどう備えればいい?


温暖化担当の小西です。
大雨や洪水に苦しめられたこの夏、目を世界に転じれば、ハリケーン「ハービー」がアメリカ南部に激甚な被害をもたらしています。

これらの現象が温暖化のために引き起こされた、と科学的に100%証明はできません。

しかし、温暖化によってこうした異常気象の影響が深刻化する可能性は、以前から指摘されてきました。

気象庁が2017年3月に発表した温暖化の予測情報「地球温暖化予測情報第9巻」によれば、「このままの生活を私たちが続けるならば、21世紀末には、日本の年平均気温は4.5度上昇する」予測となっています。

これは東日本で言えば、たとえば東京が現在の屋久島に近い気温になることを示しており、さらに一日の降水量が200ミリを超えるような大雨も2倍以上になると予測されています。

「ハービー」の例に見る海外の事例はもちろん、日本でも今後同様に見舞われるおそれのある異常気象が、温暖化と何らかの関係を持っていることは、ほぼ間違いないのではないでしょうか。

そんな中で、私たちはどのように備えたらよいのでしょう。

温暖化の怖さは、未知の現象が、そうした状況に慣れていない人たちを襲う点にあります。

つまり今、最も必要なのは、情報を知ることです。

今年は日本各地で、温暖化のリスクを考え、その問題への耐久力(レジリエンス)を高めよう、というセミナーが開催されています。

その一つとして、私も9月13日に東京で開かれるシンポジウム「深刻化する気候変動-変化する災害リスクと最新情報の活用に向けて」に登壇させていただくことになりました。
生活、ビジネス、これからの未来を考える上で、大きな課題となるこの問題について、ご一緒に考えてみませんか?

ぜひご参席ください。お待ちしています!

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専門ディレクター(環境・エネルギー)
小西 雅子

博士(公共政策学・法政大)。米ハーバード大修士課程修了。気象予報士。昭和女子大学特命教授、京都大学院特任教授兼務。
中部日本放送アナウンサーなどを経て、2005 年に国際 NGO の WWF ジャパンへ。専門は国連における気候変動国際交渉及び国内外の環境・エネルギー政策。2002 年国際気象フェスティバル「気象キャスターグランプリ」受賞。環境省中央環境審議会委員なども務めている。著書『地球温暖化を解決したい―エネルギーをどう選ぶ?』(岩波書店 2021)など多数。

世界197か国が温暖化対策を実施する!と決意して2015年に国連で合意された「パリ協定」の成立には感動しました!今や温暖化対策の担い手は各国政府だけではなく、企業や自治体・投資家・それに市民です。「変わる世の中」を応援することが好きな小西です♪

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WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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