都心の空を飛ぶミツバチ 八重洲ハニーはいかがですか?


こんにちは、温暖化担当の下元です。

先日、東京駅近くの八重洲ブックセンターに行ってきました。

今月29日にここで予定している、WWFスタッフの新著『地球温暖化は解決できるのか~パリ協定から未来へ!~』の刊行を記念した、講演会の下見です。

その時、屋上にミツバチの巣箱があるというので見せてもらいました。

このミツバチは、書店の方とそのビルのオーナー鹿島建設の方が共同で大切に飼育しているも のでここを中心に半径4キロの都心の空を飛び回り、街路樹や公園の花から蜜を集めてくるそうです。

この蜂蜜は、「八重洲ハニー」として売られていますが、蜜が採れるのは春から8月まで。期間限定の品です。

お話を伺っていて面白かったのは、ハチが受粉した植物は大きな実をつけるため、ハチの存在は、都心の森の生態系を長く健全に保つ上で一役買っている!ということ(人が受粉したものはそうならないらしい)。

ミツバチの巣箱。お伺いしたのが曇空の日で、活発に動いていたのはいくつかあるうちのひと箱だけでした。ハチは晴れた日によく動くそうです

さらに、すごく正確に巣箱の位置を覚えていて、留守中に30センチ動かしただけで、元の巣箱に戻れなくなってしまう、というお話にも驚かされました。

ミツバチは気温の変化に敏感なため、冬を前に巣箱を温かい場所に移すことがありますが、ここではそれをせず、毛布で包むなどして、八重洲で冬を越すとのこと。

また、秋以降は蜂蜜を採らず、ハチの栄養にしているそうで、本当に大切にしている様子がうかがわれました。

思いがけないご縁でしたが、そんなミツバチたちのすむ八重洲ブックセンターで今月、WWFジャパンの小西雅子が、岩波ジュニア新書『地球温暖化は解決できるのか ~パリ協定から未来へ!~』の刊行を記念した講演会を行ないます。

9月29日、夜6時半から、ぜひ、お気軽にお立ち寄りください!

イベント情報

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自然保護室(気候・エネルギー)
下元 清香

小学生の頃、図書館で地球環境問題の大きな本を手に取り、人口爆発の絵にショックを受けて以来、環境問題に細々と関心を持ち続けてきました。難しくなりがちな気候変動とエネルギーの問題を、多くの人にわかりやすく伝えたいと思っています。

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