WWFクライメート・セイバーズの参加企業であるソニーが温暖化対策の目標を達成


記者発表資料 2016年9月30日

排出削減目標「30%」を大きく上回る41%削減を実現

【東京発】WWFジャパンは、「WWFクライメート・セイバーズ・プログラム※1」の参加企業であるソニー株式会社(以下、ソニー)が、プログラム において掲げていた 2015年度に向けた温暖化対策の目標を全て達成したことを発表した。自社の事業活動に伴う温室効果ガスの排出(GHGプロトコルにおけるスコープ1,2の排出)に関する目標「2015年度までに30%削減(2000年度比)」に対して、実績は41%削減となり目標を大きく上回る結果となった。

また、ソニーは、自社の事業範囲の上流および下流(GHGプロトコルにおけるスコープ3)における間接的な排出についても排出量を開示している。中でも最も排出量が大きいのは、販売したソニー製品のユーザーによる使用段階での排出である。これを削減するために、ソニーは製品1台当たりの年間消費電力量に関して「2015年度までに30%削減(2008年度比)」という目標をプログラムにおいて掲げていたが、実績としては33%削減となり目標を達成した。

ソニーは、世界各地の事業所において、高効率機器の導入やエネルギーの循環利用を推進することで、省エネルギーを徹底するとともに、再生可能エネルギーを積極的に活用している。2009 年からは、「エコ・チャレンジ・プロジェクト」を開始し、製造部門の社員が自発的にエネルギーの無駄を無くしていく現場主導の取り組みを浸透させ、水平展開を行なっている。

途中、M&Aによる 半導体関連の工場の増加や デバイス製品の生産負荷が増えたことにより、ソニーグループ全体の排出量も増加した。しかし、新しい工場に対してもソニー独自の削減活動を実施することで 、 結果的に排出量が減少していくという好循環をもたらしている 。

WWFジャパン 気候変動・エネルギー プロジェクトリーダーの池原庸介は、「取り組みの過程においては、生産増に伴う排出増加と削減との両立に悩まされた局面もあったが、総量削減目標の存在によって、 新しい知恵を出し合いながら削減を進めていく風土が形成されたと評価している。排出総量のキャップがイノベーションを加速させる好事例である」と述べている。

ソニーは、2020年に向けた次期削減目標を既に発表済みである。2050年までに自らの事業活動および製品のライフサイクルを通して、環境負荷をゼロにすることを目指す環境計画『Road to Zero』において排出量「ゼロ」を掲げていること を念頭におき、 そこからのバックキャスティングによって、スコープ1,2およびスコープ3に関する意欲的な目標を設定している。世界の平均気温の上昇を「2度未満」に抑えるために、科学的な知見と整合した削減目標の設定を推進するイニシアチブ『Science Based Targets※2』からも承認を得ている。

ソニーが温暖化対策の 先進企業として産業界の取り組みをリードしていることをWWFは高く評価し、他の多くの企業が取り組みを深めていくことを強く期待する。

※1 WWFクライメート・セイバーズ・プログラムについて

WWFと、先進的な環境対策を進めている世界の企業が協働して、温室効果ガスの削減を目指すプログラム。参加企業は、温室効果ガスの総量排出削減と事業の成長とが両立可能であることを実例として世界に示すことにより、産業界における地球温暖化対策推進のリーダーとして、社会に対し主導的な役割を果たしている。プログラムが発足した1999年以降、2011年までに参加企業全体で累計1億トン以上のCO2を削減。

※2 Science Based Targets(科学と整合した目標設定)について:

WWF、CDP(旧カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、世界資源研究所(WRI)、国連グローバル・コンパクトによる共同イニシアチブ。企業に対し、気候変動による世界の平均気温の上昇を2度よりも十分低く抑えるという目標に向けて、科学的知見と整合した削減目標を設定することを推進している。目標設定を支援するためのガイダンスやツールなども策定している。世界で約180の企業が、そうした意欲的な目標設定にコミットしている(2016年9月26日時点)。

* GHGプロトコルにおけるスコープ1,2,3の定義について:

*ソニーの広報発表内容はこちら:

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WWFジャパン 気候変動・エネルギーグループ

Tel: 03-3769-3509 / Fax: 03-3769-1717 / Email: climatechange@wwf.or.jp

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