「エネルギー基本計画」に関する要請書
2012/05/01
要請書
要請書 2012年5月1日
内閣総理大臣 野田佳彦 殿
内閣官房長官 藤村修 殿
国家戦略担当大臣 古川元久 殿
経済産業大臣 枝野幸男 殿
環境大臣 細野豪志 殿
公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン 会長 德川恒孝
WWFジャパン(公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン)は、今後の日本のエネルギーのあり方として、第一に、自然エネルギーで100%のエネルギーを賄うことをめざし、第二に、これまでにないような水準での省エネルギーを実施し、第三に、新規の原子力発電所は造らず、既存の原子力発電所は段階的に廃止していくという3つを基本方針とし、三位一体で進めていくことが重要であると考えます。
この3つの方針を実現するためには、日本のエネルギー基本計画を改善する必要があると考え、下記の賛同文を掲げて、全国および海外から賛同署名を募りました。
その結果、国内外から6万4,207筆(国内6万2,203筆、海外2,004筆)の賛同署名を得ました。
これらの賛同者と共にWWFジャパンは、現在、政府が見直しを進めている「エネルギー基本計画」が、以下の5項目を含む前向きな内容に改訂されることを要請いたします。
6万4,207筆の市民の意思をお受け取り頂き、今春から夏にかけて行なわれるエネルギー政策に関する国民的議論に反映いただきますよう、お願い申し上げます。
賛同文
私たちは、今後策定される新しい「エネルギー基本計画」が、次の条項を含む、前向きな内容に改定されることを要請します。
- 自然(再生可能)エネルギー100%を目指すこと
- そのために、いっそうの電力の自由化を進め、次世代電力システムの整備を実施すること
- 原子力に頼らない未来を実現すること
- 地球温暖化を解決するため、化石燃料(石油、石炭、天然ガスなど)に頼らないエネルギー社会を目指すこと
- 今よりずっと少ないエネルギーで暮らせる省エネを実現し、利便性を保ちつつ持続可能な生活を送ること
関連情報
■本件に関するお問合せ先:広報室 新井秀子 Tel:03-3769-1714 hideko@wwf.or.jp