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速報:日本企業のパーム油調達とTNFD対応の調査

この記事のポイント
WWFジャパンは、日本企業のパーム油調達における持続可能性対応および情報開示の現状を把握するため、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の提言を踏まえたベンチマーク調査を実施しました。公開情報に基づき、調達方針やトレーサビリティ、サプライヤー管理などの取組を評価し、企業間の進展状況と課題を整理しています。
目次

調査の概要

本調査では、パーム油を相対的に多く取り扱う日本企業27社を対象に、公開されているサステナビリティ関連情報をもとに分析を行ないました。対象企業は、サステナビリティ報告書や各種開示情報におけるパーム油調達量、ならびに業種特性を踏まえて選定しています。評価にあたっては、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の提言および関連ガイダンスを参照しつつ、パーム油調達という具体的な文脈に即してWWFジャパンが独自に整理した評価指標を用いました。
具体的には、調達方針の有無およびその内容、森林破壊ゼロ/NDPEへのコミットメント、農園レベルまでのトレーサビリティの確保状況、サプライヤーとのエンゲージメント、優先地域の特定、さらには取組の進捗管理や情報開示の内容など、サプライチェーン全体にわたる対応状況を横断的に評価しています。また、本調査は単なる開示の有無にとどまらず、実際の取組を伴っているかどうかを重視し、公開情報から読み取れる実態ベースで評価を行なっている点に特徴があります。

主な結果(概要)

27社の結果は以下の通りとなります。取組内容は、①全体[一般要件](設問1)、②LEAP(設問2-3)、③ガバナンス(設問4-5)、④戦略(設問6-9)、⑤指標とターゲット(設問10-14)についてそれぞれ評価指標を設け、各指標は☆~★★★★で評価しています。★の数が多いほど、クライテリアへの適合度が高いことを示します。指標毎のクライテリア等詳細は、下記「全クライテリア(PDF)」を参照ください。

全ての結果はこちら(PDF

結果の抜粋

森林リスクコモディティの調達に関わる取組を見る際、調達方針の有無、調達方針で設定したゴールの確認方法、またすべての基本となる情報であるトレーサビリティ確認の有無がキーポイントとなるため下記3つの設問の結果は以下の通りでした(N=27)。

設問3:農園までのトレーサビリティを確認している

  社数
★★★★ 0(0.0%)
★★★ 4(14.8%)
★★ 0(0.0%)
9(33.3%)
14(51.9%)

設問6:森林破壊ゼロまたはNDPE を達成しうるパーム油調達方針がある

  社数
★★★★ 11(40.7%)
★★★ 0(0.0%)
★★ 2(7.4%)
10(37.0%)
4(14.8%)

設問10:信頼性の高い森林破壊ゼロまたはNDPE の確認方法を設定している

  社数
★★★★ 2(7.4%)
★★★ 0(0.0%)
★★ 4(14.8%)
3(11.1%)
18(66.7%)

全クライテリアはこちら(PDF

今後の予定

本調査の詳細な分析結果および示唆については、今後報告書として取りまとめ、公表する予定です。また、企業や金融機関との対話を促進するため、本調査結果をもとにしたウェビナーの開催も予定しています。

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