今、地球が直面する危機とWWFの活動
- この記事のポイント
- このたびはご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。年々増加する異常気象や絶滅危惧種。今、地球はかつてない危機に直面しています。美しい地球の未来を守るため、今地球で何が起きていて、WWFはどのように環境問題に挑んでいるのか、お伝えします。
WWFについて
WWFは、人と自然が調和して生きられる未来をめざし、世界100カ国以上で活動する環境保全団体です。
1961年にスイスで設立され、日本オフィスでは1971年から活動を開始しています。

WWF JAPAN OFFICE
| 名称 | 公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン) |
|---|---|
| 設立 | 1971年(昭和46年)9月22日 |
| 代表 | 会長:末吉竹二郎 |
| 所在地 | 東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル3階 |
| 基本財産 | 14億6151万円(2022年6月30日現在) |
| サポーター数 | 個人サポーター総数 約50,000人 法人会員 約140社 |
WWFの活動は、地球の未来を守りたいという皆さまからの会費・寄付によって支えられています。
あたたかいご支援に、心よりお礼申し上げます。

地球の危機【1】 野生生物の絶滅
すべての生きものはつながりあい、この地球をつくりあげています。しかし、2025年10月現在、4万8,000種以上が地球上から完全にいなくなる絶滅の危機に。
なぜ絶滅を防ぐ必要があるのか、お伝えします。
1種でも多くの野生生物を絶滅から守り、生物多様性の豊かさを未来へつなげるため、WWFジャパンでは、野生生物を脅かす人の活動の改善や、希少種の保全などを行なっています。
野生生物を守る、具体的な活動(一部)
- 野生生物の違法・過剰取引防止に向けた市場調査と政府・事業者への働きかけ
- 野生生物の密猟や乱獲、外来種化につながるおそれのある、ペット利用などの消費改善に向けた提言や情報発信
- 海外フィールドオフィスと協力した、絶滅の危機にある希少性の高い野生生物の保全活動
- 南西諸島をはじめとする、日本国内の希少な固有種とその生息地を守るための保全活動
担当スタッフより
野生生物グループ:若尾慶子
野生生物の個体数が減少する原因は、密猟や過剰な捕獲だけではありません。
開発や気候変動などにより、不足したエサとなる動植物や水を求めて集落へ来てしまったり、生息地に入って来た人と接触する「あつれき」によって殺処分されてしまうことも原因の一つです。
WWFでは、動物と人のあつれきを防ぐため、エサ資源を含む野生生物の生息状況の調査や、人と野生動物のすみわけ施策導入などを進めています。動物と人が共存できる社会をめざし、引き続き活動していきます。
地球の危機【2】自然環境の危機
豊かな森や海は美しい地球そのもの。しかし、汚染や伐採、災害によって、豊かな自然環境は失われつつあります。
自然環境はなぜ失われているのか、そして、その先に何が待っているのかを解説します。
森や海といった自然環境を守り、そこにすむ命やそこから得られる恵みを維持するため、WWFジャパンでは、持続可能な消費の実現と現地の保全に挑んでいます。
森や海の自然を守る、具体的な活動(一部)
- 保全上特に重要な森林や海域を見極めるための調査の実施および保全計画の策定。実施の支援
- 環境保全に配慮した製品であると証明する認証制度「FSC認証(林産物)」「MSC認証(天然水産物)」「ASC認証(養殖水産物)」などの普及
- パーム油やゴム、カカオなど、森林にまつわる農家・メーカーと協力し、持続可能な生産方法の実現に挑戦
- 環境・人権配慮で問題のある「IUU漁業」(違法・無報告・無規制で行われる漁業)撲滅に向けた政府・企業への働きかけ
担当スタッフより
森林グループ:天野陽介
樹を一本伐る行為に対し、いい木材がとれたぞ!と喜ぶ人もいれば、伐採されたと悲しむ人、この後どんな植物が生えてくるかなと想像を働かせる人もいたりと、自然への向き合い方はさまざま。
大事なのはそこにある自然を大切にしながら、恵みを自然と人の未来へつなげていけるよう、持続可能な形で循環させていくことです。
WWFジャパンでは、失われた森に植林するだけでなく、FSCといった国際認証の普及や、生産者の能力開発支援、保全計画に必要な情報収集などの活動を通じ、持続可能な利用を促進していきます。
地球の危機【3】「水」の危機
多くの命にとって欠かせない水。表面の70%以上を水に覆われた「水の惑星」ともいわれる地球ですが、2050年までに世界の約50億人が水不足の状態に陥るという予測も。
地球上の水の未来について、お伝えします。
淡水生態系の保全と持続可能な水利用の実現に向け、WWFジャパンでは「流域」のつながりをとらえた国内外の保全活動や、企業へのウォータースチュワードシップ(責任ある水利用管理)の働きかけを行っています。
「水」を守る、具体的な活動(一部)
- 淡水生態系の保全活動(希少魚類、渡り鳥など種の保全、農業や減災・防災と生物多様性の両立)
- 水への依存・影響が大きいコットン・繊維関連企業に、認証等を活用したサステナブル・コットンの普及と働きかけ
- 水への依存・影響が大きい食品・飲料やICTなど関連企業への働きかけ
担当スタッフより
淡水グループ:羽尾芽生
私たちの暮らしは、飲料水や生活用水などの「直接的な水」だけでなく、衣類やIT機器などの生産過程で使用される「間接的な水」にも支えられています。
輸入大国である日本は、海外の水にも間接的に依存しており、地球全体の水問題とも深く関わっています。
水は河川や地下水などさまざまな形で地球上に存在しており、渇水や洪水、汚染など抱えている課題も流域によって異なります。広範囲かつ入り組んだ流域課題の解決は一人では成し得ません。
健全な水環境と水資源を未来へ残すことをめざし、企業のウォータースチュワードシップやコレクティブアクション(流域でのステークホルダー間の協同活動)、地域との連携に取り組んでいます。
地球の危機【4】気候変動
年々酷暑が激化し、豪雨や火災といった災害も発生している今日。その背景には地球温暖化が影響しています。よく耳にする言葉ですが、その仕組みや原因をご存じでしょうか?
まずは地球温暖化がなぜ起きているか、こちらをご覧ください。
地球温暖化の解決には、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出削減が不可欠です。
WWFジャパンでは、より野心的な排出削減目標の設定や具体的な脱炭素アクションの加速のため政府や企業に働きかけを行っています。
気候変動を止めるための、具体的な活動(一部)
- 国連会議や国会、政府審議会においてより野心的な政策やルールが策定されるように、科学に基づく代替案を提示し働きかけを実施
- 気候変動対策に積極的な日本企業や自治体などの声を束ね大きなうねりを作りあげる「気候変動イニシアティブ」の運営
- 国際基準SBT(Science-based target)認定を活用した、企業の脱炭素アクションの後押し
- 自然・地域と共生した再生可能エネルギーの普及に向けたプロジェクトの実施
担当スタッフより
気候・エネルギーグループ:羽賀秋彦
気候変動を食い止めるためには、従来の社会の仕組みを変革していくことが必要です。
原材料の調達から生産、輸送、販売、そして消費まで「企業のバリューチェーン」全体で脱炭素を進めることが、まさに社会の変革の牽引力になります。
WWFジャパンでは科学に基づく国際基準を活用しながら、日本企業の脱炭素化のお手伝いをしています。
「地球にやさしい」形で事業を行なう企業を増やすことで、消費者の方々も毎日の買い物などでより身近で気軽に地球の未来を守るアクションがとれるような社会をめざしています。
皆さまからいただく思いを、これからも企業へ届け続け、地球の未来を守る動きを広げていきます。
その他にも、地球の未来のためにさまざまな活動を行なっています
金融の改善
投資や融資によるお金の流れそのものが、環境に配慮されたものとなるよう、金融システムの変革を呼びかけています。
リーダーの育成
環境課題を解決する次世代リーダー育成を通じ、ソーシャルインパクトのさらなる創出にむけた事業の実装・推進を後押ししています。
緊急支援
世界各地で発生する緊急事態による環境保全への影響を最小限にとどめるための支援を行なっています。

地球の未来を守るために、できること
今、直面している危機から地球を守るためには、一人ひとりの意思と行動が欠かせません。
ですがそれは、個々人が二酸化炭素の排出量を減らす、資源を大切に使う、というだけの意味ではありません。
たくさんの人の気持ちと力を、一つにあわせることが必要なのです。
ここまでお伝えしてきたWWFの活動も、多くのサポーターの皆さまからのご支援(会費・寄付)が一つになることで、支えられ、実現されています。
皆さまの思いをご支援という形でつなげ、伝えていただくことで、WWFは世界の環境問題の解決を目指す挑戦を続けています。
ぜひ、マンスリーサポーターとしてWWFをご支援ください
皆さまからの継続的なご支援が、WWFの大きな支えです。
お好きな金額(月1,000円以上)でのご支援が可能です。
今ならご支援の証として、限定コットンバックもプレゼント中!
ぜひあなたの地球への思いを、WWFへ託していただけますと幸いです。




