アマゾンで新たに441種の新種が発見される


2010年から2013年までの間に、南米大陸のアマゾンで、441種の新種の野生生物が確認されました。地球 上で最大の熱帯林と流域の自然を擁した、生物多様性の宝庫であるアマゾンでの更なる新種の発見は、この景観がまだ多くの生物たちのいとなみを秘め、それが 同時に深刻かつさまざまな危機にさらされていることを物語っています。

アマゾンでのさらなる新種の発見

今回、アマゾンで発見された新種は、258種の植物、 84種の魚類、58種の両生類、 22種の爬虫類、18種の鳥類、1種の哺乳類からなります。

その441種の新種の中には、火炎のような模様のトカゲ、植物食と考えられるピラニアの一種、そしてティティと呼ばれる南米の熱帯に生息するサル類の一種が含まれています。

しかし、ここには、昆虫類や他の無脊椎動物など、小さな野生生物の数え切れないほどの発見は含まれていません。

これらは、WWFイギリスなどが支援するプロジェクトで行なわれた、科学的な調査の結果明らかにされたもので、過去にアマゾンで、2009年までの10年間で1,200種の新種が発見された事例に続く、大規模な新種の発表となりました。

アマゾンには、全世界に生息する野生生物の10種に1種が生息している、といわれており、これまでに4万種の植物、3,000種の淡水魚類、370種以上の爬虫類が確認されています。

しかし、今回の発見は、その驚くべき生物多様性に、さらなる奥深さが秘められていることを示すものとなりました。

アマゾンの危機を止めるために

ここの発見は同時に、アマゾンの危機の深刻さを示すものでもあります。

プロジェクトの責任者である、WWFイギリスのダミアン・フレミングは、今回の新種発見について、その生息域であるアマゾンの生物多様性が、拡大する環境破壊の脅威にさらされているとコメント。熱帯林の保全と、地域の人々や企業による、持続可能な開発の必要性をあらためて指摘しました。

実際、670万平方キロにおよぶアマゾン生態圏には、南米大陸の4割を占めるアマゾン川の流域が広がっており、世界の熱帯雨林の半分がのこされていますが、金や石油の採掘、違法伐採や放牧地の開拓、魚などの過剰な漁獲により、その自然が脅かされ続けています。

そして、これらの問題は森と、そこに生きる野生生物のみならず、350を超える先住民族を含む3,000万人以上の人々の暮らしをも、脅かす要因になっています。

さらに、アマゾンの木々が蓄えている炭素の量は、推定で900億~1,400億トンといわれており、今後、森林の破壊が進めば、これらの炭素が放出され、地球温暖化は加速し、地球全体が気候変動の深刻な影響を受けることになります。

アマゾンの熱帯林の保全は、気候の安定につながり、地域の社会や人々だけでなく、世界の国々や社会、経済などにも利益をもたらしているのです。

アマゾンの生態圏を保全するためには、その景観を領土にもつ全ての国々が、開発のありかたを大きく転換することが必要です。

WWFはそのために、多国間の協力のもと、アマゾン・プログラム(Living Amazon Initiative)を展開。環境・経済・社会の各側面について、自然環境の保全と、持続可能な開発の実践を目指しています。

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