上野動物園とWWFジャパン共催イベント「サンデー!モーニングZOO」実施報告


2015年9月27日(日)、恩賜上野動物園とWWFジャパンによる共催イベント「サンデー!モーニングZOO」を実施しました。WWFが現在、その保全と野生生物の保護を目指し、活動を行なっているインドネシアの森と、そこに生きる動物をテーマにした今回のイベントには、WWFサポーターの方々を含むおよそ70名が参加。実際に動物を観察しながら、その野生個体の生息地である熱帯林の環境問題について伝えました。

動物を見ながら、その野生の世界を考える

今回、初めての試みとなったこのイベントは、上野動物園スタッフによる「園内観察ツアー」と、環境保全の最前線で活動するWWFスタッフによる「セミナー」の、2本立てで行なわれました。

まず行なわれた前半の「園内観察ツアー」は、通常の開園時間よりも30分前、朝9時からスタートする特別なツアー。

ご参加くださったのは、申込みいただいた方の中から抽選により当選した約30名の皆さま。

まだ人気のない上野動物園で、早朝によく動くといわれる動物たちを見ながら、それぞれの動物の特徴や繁殖のこと、エサのことなど、上野動物園飼育係の話に耳を傾けました。

上野動物園スタッフによる「園内観察ツアー」の様子

主に観察した動物は、スマトラトラ、ベンガルヤマネコ、スローロリス、マメジカ、マレーグマ、アジアゾウの6種です。

そして、2時間にわたりじっくりとこの動物たちを見て回った後、この6種の動物たちが野生の状態で生息しているインドネシアの森について、WWFのスタッフからお話するセミナーを行ないました。

開催した場所は、上野動物園内の会議室。 こちらにはツアーにご参加くださった30名の方に加え、セミナー参加のみで当選された約40名の方も合わせ、総勢70名の方にお集まりいただきました。

「園内観察ツアー」は、通常の開園時間よりも30分前、朝9時からスタートしました。

現地の森を良く知るWWFジャパンのスタッフからお話ししたのは、「カメラトラップが捉えたインドネシアの森と自然」。

赤外線のセンサーつきの自動撮影カメラ(カメラトラップ)を使った調査により、インドネシアの森で撮影されたトラやゾウなど、野生の動物たちの姿を見ていただくとともに、破壊が続く森の現状や、その原因と私たちの日常生活のつながりについて考えていただきました。

動物園との共同企画だからこそ実現した今回のイベント。 本物の動物を楽しく観察しながら、その動物が野生で生きる姿や生息地の環境保全についての現状を参加者の方々に知っていただく機会となりました。

上野動物園内の会議室で行われたセミナーの様子

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。お寄せいただきました声を、最後にご紹介いたします。

参加者の声

「普段聞くことのできない飼育員さんの話がきけてよかった。またWWFジャパンの方の話を直接聞く機会をもなかなかないのでインドネシアの現状を少しでも知れて良かった。広く伝えていきたい。」

「本日初めて上野動物園に来ました。動物園には当たり前にいる動物と思っていました。密猟から動物を守らないといけない。今日のツアー&セミナーに参加して色んなことを考えることができました。」

「動物を見る目が変わりました。本当にあのマーク(FSCマーク、RSPOマーク)のついた商品を選んで買おうという気になりました。知識で知っていても実際に動物を見たあとだと現実味があります。」

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