©WWF-Japan / Naoyuki Yamagishi

いま改めて「パリ協定」


今年も11月9日~20日の日程で国連気候変動枠組条約の締約国会議が開催されます。31回目の開催なので「COP31(COPは締約国会議の意)」という略称を見聞きする機会も増えるでしょう。

そもそも気候変動枠組条約とは何でしょうか? 国際交渉(条約などの規定や運用ルールに関する国際的な合意づくり)はどんな風に進み、日常生活にどう関係するのでしょうか?

そんな疑問に答える本として小西雅子著『地球温暖化は解決できるのか―パリ協定から未来へ!』(岩波ジュニア新書)をおすすめします。ジュニア新書として発行されていますが、大人の方にも基礎からわかる本として人気です。

地球温暖化問題は、仕組みと影響を理解するための科学、解決に向かうための政策、政策を実施する上で経済も関わり、エネルギー問題にも直結するため、複雑で全体像がわかりにくい問題です。この1冊を読めば、基礎的な知識が身について、地球温暖化をめぐる問題の全体像をつかむことができます。

国連気候変動枠組条約締約国会議の一場面。市民社会の代表も会議の一員として発言します。
©WWF-Japan / Naoyuki Yamagishi

国連気候変動枠組条約締約国会議の一場面。市民社会の代表も会議の一員として発言します。

地球温暖化の解決には全世界で取り組む必要があります。日常からは遠く感じがちな国際交渉ですが、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)やUNFCCC(国連気候変動枠組条約)を長年目にしてきた小西さんが執筆していますので、交渉に携わる人達の息遣いも聞こえてくるような臨場感で国際条約の成立過程を追うことができます。中でものちのパリ協定の採択を決めた2011年ダーバン会議での顛末は今読み返しても感動的です。

『地球温暖化は解決できるのか―パリ協定から未来へ!』は書店などで手にできるほか、電子書籍のKindle版でも提供されています。
有料プログラムKindle Unlimitedをご利用の方は、10月~12月の3ヶ月間期間限定で読み放題サービスに追加されますので、ぜひご一読ください。

小西雅子著『地球温暖化は解決できるのかーパリ協定から未来へ!』(岩波書店)

小西雅子著『地球温暖化は解決できるのかーパリ協定から未来へ!』(岩波書店)

COP31もWWFジャパンから3人の専門家が現地入りして交渉を追い、ウェブサイトで発信予定です。ご注目ください。

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自然保護室(気候・エネルギーグループ)
下元 清香

小学生の頃、図書館で地球環境問題の大きな本を手に取り、人口爆発の絵にショックを受けて以来、環境問題に細々と関心を持ち続けてきました。難しくなりがちな気候変動とエネルギーの問題を、多くの人にわかりやすく伝えたいと思っています。

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