[COP10関連] 広がれ「アニマルパスウェイ」の取り組み


草刈です。COP10の生物多様性交流フェア・フォーラムで開かれている国際シンポジウムに来ています。

題して、「樹上動物の移動経路確保のため、分断された森林を結ぶ「アニマルパスウェイ」の取り組み」。

山林に自動車道路が建設されると、さまざまな野生動物の通り道が分断され、ロードキルといわれる交通事故が起きたりします。
特にヤマネのような樹上で生活する動物にとって、これは致命的な問題です。

「アニマルパスウェイ」とは、これを防ぐ取り組みの一つで、道路の上にブリッジなどの仕組みを作り、動物たちが樹上で行き来できるする、というもの。
アニマルパスウェイ研究会が主催する今日のシンポジウムでは、日本で生まれたこの手法をイギリスで用いた試みが発表され、日本国内の事例も3題紹介されました。

私からも、COP10では森林生態系の破壊を食い止めることが、大きな課題の一つになっていること、そして、分断された森林と森林、保護区と保護区をつなぐ「アニマルパスウェイ」のような取り組みが、その課題の解決の一助になることを述べさせていただきました。

海外の多様性の保全にも貢献できる可能性を持つ「アニマルパスウェイ」が、今回のCOP10はもちろん、来年の国際森林年、また「リオ+20」に向けて、より広く認知され、力を発揮してくれればと願っています。

 

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シンポジウムの会場。日本の「アニマルパスウェイ」の第一人者、キープ協会の湊秋作さんの講演です。

 

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自然保護室 国内グループ所属
草刈 秀紀

日本の自然保護にかかわる法制度の改善をめざす取り組みを行なっています。

子どもの頃から動物が好きで、農業者でもないのに農業高校の畜産科に行き、上京して大学時代に多くの自然団体の会員になりました。野生のエルザのゲームワーデンにあこがれ、32年前に職員になりました。最近は、永田町を徘徊しています。

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