スマトラゾウの赤ちゃんが生まれました


こんにちは!森林広報の古澤です。
今日はちょっと嬉しいニュースを紹介します。

私たちWWFジャパンが活動を支援しているインドネシアのスマトラ島中部に、テッソ・ニロという国立公園があります。

スマトラ島中部は、森林減少のスピードが世界で最も早いと言われている地域。しかも、伐採された木材からつくられる紙製品や伐採によってできた農園で収穫されたものは、日本にも届いているというから、私たちにも他人事ではありません。

森が縮小すると、そこに住んでいたゾウやトラなどの動物たちがすみかを追われ、食べ物を求めて森から出てきて農地を荒らしたりします。

近隣の人々にとっては、食料源や収入源となる大事な農地が荒らされるのを黙って見ているわけには行きませんし、もし大きな野生動物に襲われれば、命の危機にさられます。そのため、罠を仕掛けたり毒を使ったりして捕まえたり殺したりします。

WWFでは、こういった人間と野生動物との争いを減らすための活動をしていますが、その一つが野生のゾウが人里に出てこないように訓練されたゾウとゾウ使いのチームで行なう「エレファント・パトロール」です。

…と、長くなりましたが、実はこのパトロールチームのゾウに、赤ちゃんが生まれたんです!
一緒にいるのは、お母さんのリサ。赤ちゃんはまだ名前がありません。

写真は誕生した日のものですが、お母さんに寄り添ってしっかり立っています。
まだ名前もないこの赤ちゃんゾウが大きくなる頃には、ここいるゾウたちも野生のゾウも人間も平和に暮らせる森づくりを目指して活動をして行きたいと思います。そうなれば、人間もゾウにももっと嬉しいニュースですね!

 

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ゾウによるパトロール隊

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生まれた赤ちゃんゾウとお母さん

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自然保護室(森林グループ所兼 マーケットグループ長)
古澤 千明

大学卒業後、民間金融企業での勤務を経てWWFジャパンに入局。2010年より主に東南アジアの森林保全プロジェクトを担当。インドネシアやメコン地域などのWWFオフィスとも連携しながら、森林減少の要因となっている農林産物の生産について、関係企業に生産現場の課題を伝えたり、調達改善のための支援に取り組む。2021年からは、マーケットグループ長も兼任し、森林保全の枠を越えて企業のサステナビリティの向上に努める。

幼いころから自然や生き物への興味はありましたが、WWFとの出会いは偶然でした。自然科学や生物のスペシャリストではない自分だからこそ、得られる理解・賛同もあると信じつつ、そうは言っても日々勉強です。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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