その姿、龍の舞うが如し!(動画あり)


企画調整室の谷野です。
私は今、中国・黄海に面する鴨緑江へ来ています。

この川の河口に広がる広大な干潟は、シギやチドリなどの渡り鳥たちにとって、とても重要な中継地。

そして今まさに、その旅路の途中にある春の渡り鳥たちが、徐々に集まりつつあります。

先日、ここで地元の方々と一緒に渡り鳥たちを観察させていただきました。

オオソリハシシギ

干潟での野鳥観察には、潮の干満のタイミングが非常に重要です。

鳥たちを間近で観察するのに一番適しているのは、いったん潮が引き、再び潮が戻ってくる(満ちてくる)時。迫ってくる水際と共に、鳥たちがどんどん岸辺に近づいてくるためです。

私たちもちょうど良いタイミングを見計らって、地元の方に紹介していただいた場所で観察することにしました。

群舞するシギの群。日本から渡ってきた個体もいるかもしれません

観察ポイントには既にたくさんの方がいらっしゃいましたが、私たちが近づいて行くと...いきなり信じられない光景が目に飛び込んできました。

何千羽という鳥たちの群が、黒い雲のように空を覆い、一斉に同じ方向に飛んでいくのです。

それはたとえるならば、一匹の龍が天空をうねりながら舞うが如き光景でした。
(あとで調べたところ、一部は恐らくコオバシギの群舞であったと思われます)

干潟の上を飛び回る数千の鳥の群

私が思わず声をあげると、同時に地元の方々も歓声をあげ、嬉しそうな顔で鳥たちの群舞を見上げていました。

大自然の豊かさの証でもある、この光景が人の心にもたらす感動は、万国共通なのかも知れません。

諫早湾や古くは東京湾などでも見られたというシギたちの大群舞。今では日本の干潟で見ることも難しくなりました。

今も残るこの光景が、黄海のほとりでいつまでも見られるように、私たちは中国の方と共にこの鴨緑江の環境を守っていかねばと思います。

鳥たちは必死に食べて栄養を蓄えます。これから繁殖期の夏に向け、さらに北のシベリアをめざすのです。

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企画管理室 ITグループ長
谷野 要

ライフワークは、ITと自然保護を繋げる方法をあれこれ考えることです。

社会人になってからはIT畑一筋。WWFでは、技術書よりも動物図鑑をこよなく愛するIT担当者です。生き物好きの世界に入り込んだのは約40年前。昆虫写真家の海野和男さんの写真に興味をひかれたことがきっかけです。以来、昆虫好きにはじまって、魚・両生・爬虫・鳥・哺乳類と、いろいろな野生動物を観察してきました。趣味は、2000kmを旅するアサギマダラの飛来調査とムササビの観察会。

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