環境保全を、「なんとなく良いこと」のその先に
2016/11/05
広報の松岡です。
先日、IUCN(国際自然保護連合)主催の、2020年に向けた連続勉強会に参加してきました。4回目の今回、テーマは「生物多様性」でした。
「生物多様性」とは、地球のすべての生命のつながりのこと。目に見えない小さな菌類から、草花や樹木、昆虫、鳥や魚、動物、ヒトも含めて、さまざまな命が複雑に関わり合って、生態系のバランスが保たれていることを表しています。
その保全のため、2020年へ向けて何をすべきか。
勉強会では、省庁、企業、NGOから30名程が集い議論したのですが、内容があまりに壮大で、「貢献したいが何から始めたら良いかわからない」という率直な声も聞かれました。
また、既に環境保全に取り組む企業からは、「社内でも社外でも、「なんとなく良いことをしている」程度の理解と評価しか得られず、もどかしい」という声も。
これに対し多くの参加者から、「環境保全活動を主流化させたい」という発言が聞かれました。
環境保全を「個々の良心に基づいた、付加的な行動」ではなく、「未来へ向け、全ての人に必要なアクション」として社会の構造に組み込もう、という意見です。
なんだか難しく聞こえますが、その趣旨は単純。環境保全につながる行動を、普段の暮らしの一部、つまり「自分ごと」として実践していこう、ということです。
たとえば、FSCやMSCの認証を受けた持続可能な木材や紙、水産物などを積極的に選択して利用することも、環境の保全につながります。
大きな節目となる2020年へ向けて、ますます多くの方や企業・団体が、主体的に環境保全に取り組んでくださるように。
私たちも、環境のこと、野生生物のこと、温暖化のこと、地球のこと。
これからも、お伝えしていきます!