[COP10関連] どうなる?「名古屋議定書」のゆくえ


こんにちは、自然保護室の村田です。
名古屋の会議場に一足先に乗り込み、生物多様性条約「カルタヘナ議定書」の会議(MOP5)とABS(遺伝資源の利用から生じた利益の公平な配分)の議論を追いかけています。

WWFも今回の鍵の一つに位置付けているABS「名古屋議定書」採択の行方ですが、MOP5を早めに切り上げ、国際社会が万全の態勢で臨んだにもかかわらず、やはり先進国と途上国で意見に開きのある問題、先行きは楽観できません。

昨日まで3日間臨時に開かれた地域間交渉グループ(ING)会合で、具体的な議定書の法的な「本文(Text)」となる内容がみっちり議論されましたが、遺伝子ビジネスという利害の絡む法案なので、各国の見解が衝突し、本文に付けられるカッコ書き(とりあえず対立する意見を併記したもの)が、ほとんど外せません…。

各小グループの報告では、「よいディスカッションができた」とか「たがいに理解を促進することができた」と言っているものの、このようなカッコ書き連発の議定書案など、とても法律としては成立するものではありません。

今日もINGが再開され、その後ABS作業部会が開催されますが、これまでの印象からすると、来週から始まる条約の本会議(COP10)に提出できるレベルの「議定書」案に、今日一日で各国が合意するのは、厳しいのではないかと見られます。

いずれにしても、今後のシナリオについては今日の進捗次第となりそうです。引き続き経過を追いたいと思います。

 

 

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