[COP10関連] 溝は埋まらず! 「名古屋議定書」の検討は継続に


名古屋より、自然保護室の村田です。
今日の午後1時過ぎにABS(遺伝資源の利用から生じた利益の公平な配分)の地域間交渉グループ(ING)会合が終了しました。

3日半に及んだこの交渉では、遵守や病原体などに関連した条項について、合意に向けた多少の進展があり、他にも比較的内容が軽めの「カッコ書き」が、いくつか外されることになりました(「カッコ書き」が何なのかは、前回のブログを見てくださいね)。

しかしながら、議定書の核心ともいうべき、外国の法を自国に適用する「遵守」の本質的な部分については、資源国(主に自然が豊かな途上国)と利用国(それを輸入している先進国など)が、双方歩み寄るには至らず、結局、すべてが合意された議定書のテキスト案を作りあげることはできませんでした。

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会議場の様子

午後4時には、ABS作業部会が開かれ、INGから上がってきたこの不完全なテキスト案が採択されましたが、当然のことながら、この案のままでは、とてもCOP10での本会議の採択にかけることはできません。

したがって、今日以降の会議の会期中に、テキスト案に残された全ての「カッコ」をはずすべく、各国の関係者間で検討が継続されることになります。果たして、本会議での決議に間に合うのか。

さっそく最初の山で、難関にぶつかった名古屋のCBD会議。「名古屋議定書」の行方が注目されます。

 

 

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