[COP10関連] 名古屋議定書が危ない!


自然保護室の村田です。
ただいま10月25日、午後9時半。
ここ名古屋でのABS議定書(名古屋議定書)の採択を目指し、延長に延長を重ねたICG(非公式会合)は、ここに至って暗礁に乗り上げています。

議定書の核心部分である「遵守」に関わる条項を検討してきた小グループを率いる2人の共同議長(ナミビアのShikongo議長とスペインのLago議長)が、ICGへの本日第2回目の報告で、「We are in a crisis!」と発言、Lago議長も「これ以上前に進めない」とギブアップしてしまったのです。

ICGの共同議長(カナダのHodges氏とコロンビアのCASAS氏)は、これまで重ねてきた努力を水泡に帰させることは許されないと、別の部屋に小グループの両共同議長と日本、マレーシアなど主要国の担当者を集め、説得にかかっています。

すでに30分以上経過していますが、いまだ戻ってきません。

COP10での採択のためには、明後日に開かれる全体会合までに、議定書のテキスト案がまとまっていなくてはいけません。これが本当の期限です。
このABS議定書の危機(crisis!)は、COP10の他の議題にとっても、crisis!です。
引続き行方を追いたいと思います。

 

 

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