インドネシアより。のど痛には「サイ印」!?


こんにちは、広報の増本です。
先日、私たちが目下スマトラサイの保護活動に取り組んでいる、インドネシア・ボルネオ島のフィールドに行ってきました。

初冬の東京から赤道直下の熱帯の島へ。急な気温の変化にやられたのか、のどを痛め、ある朝起きると声が出ません。

この先1週間以上あるのにどうしよう...と弱気になっていると、現地スタッフが「これを飲め」とあるものを手渡してくれました。

スマトラサイ

薬かな?と思いきや、見た目は透明の水で、ラベルにはサイのイラストと「CAP BADAK」の文字。日本語で「サイ印」の意味です。

現地スタッフいわく、のどの痛みに限らず、熱が出たり体が火照ったときに飲む、いわゆる熱冷ましのようです。

同行していた同僚の先輩も、「高熱時にこれを飲んだら、途端に熱がさっとひいた」と話していたそう。

とはいえ、どうみてもただの水にしか見えない...と半信半疑で原材料を確認し、翻訳ツールで調べてみると、「Gypsum Fibrosum(石膏)」「Galcareous Spar(炭酸カルシウム)」「Bahan-bahan lain sampai(その他の材料)」と読めます...。

炭酸カルシウムはよいとして、石膏!?
さらに、「その他の材料」って!?

スタッフの親切はありがたいものの、飲むのが非常に不安になってきました。

サイの絵柄が目印の「CAP BADAK」。スーパーなどでよく売られているため、インドネシアやマレーシアを訪れた方は目にしたことがあるかもしれません。

結局、1日3本を2日間、飲み続けたのですが、正直あまり変化はありませんでした。信じる気持ちが足りなかったのかもしれません?

とはいえ悪化することもなく、現場で忙しく動きながらもあれこれ世話をやいてくれた現地スタッフの優しさに支えられ、無事2週間のインドネシア滞在を終えたのでした。

このボルネオでのスマトラサイ緊急支援プロジェクトには、皆さまからこれまでに900万円のご寄付をお寄せいただいています。たくさんのご協力をいただき、本当にありがとうございます。

WWFインドネシア現地事務所にて、スタッフたち。森の中での調査や地方政府との打ち合わせなどで飛び回っているため、全員がそろうことは滅多にありません。

目標の1000万円まで、あと少し!引き続き、ぜひご支援をお願いいたします。

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ブランドコミュニケーション室(ソーシャルモビライゼーション グループ長)
増本 香織

一橋大学社会学部卒、在学中にオーストラリアメルボルン大学に留学し環境学を専攻。在学中に国際保健系NGOでインターン、卒業後は国内オーガニック食材流通の草分け的なソーシャルビジネスでマーケティングを担当。2013年にWWFジャパン入局、広報部門でWeb・SNSの戦略的運用やキャンペーン業務、資金調達部門でのサポーターリレーション業務に従事し、2020年度より現職。ひとりでも多くの方が、地球や生きものたちのためにアクションを起こしたくなるような、気持ちが動くコミュニケーションを目指しています。森林インストラクター、薬膳インストラクター。

大学時代のインターンや前職を含め、ずっとNGOに携わっています。心から貢献したいと思える仕事に就けるありがたさを感じつつ、1歳と3歳の子育てにも奮闘中。上の子は「なんで?」「どうして?」真っ盛りの時期で、「お母さんはどんなお仕事をしているの?」「パンダのお世話?」と聞いてきます(笑)子どもたちの世代にどんな地球が残せるかは、今を担う私たちにかかっています。

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