国際環境NGOから夢洲・大阪湾の保全・回復を 要望する書簡が博覧会協会、大阪市に届けられる


  • バードライフ・インターナショナルは博覧会協会、大阪市に大阪湾の湿地環境の保全と回復のためにあらゆる手段を講じることを求めた
  • 夢洲は、絶滅危惧種ヘラシギが観察されていたことから渡り鳥シギ・チドリの重要な中継地として南港野鳥園と合わせて重要であると指摘した
  • 大阪・関西万博の開発、期間中の利用や万博終了後の跡地利用で生息地が失われる可能性から、博覧会協会、大阪市などに専門家、市民団体、万博出展企業の知恵と技術を活用し、環境再生の拠点とすることを求めた

国際環境NGOバードライフ・インターナショナル本部のリチャード・グリメット氏(保全ディレクター)は、大阪湾夢洲で計画されている「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」に関して、公益財団法人日本野鳥の会(理事長:遠藤 孝一)、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン、会長:末吉 竹二郎)、公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J、理事長:亀山 章)とともに、関係当局に、大阪湾に残された湿地環境の保全と回復のためにあらゆる手段を講じることを要望する書簡を、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会や大阪市、環境省に国内環境団体を通じて6月30日に送付した。

添付資料
バードライフ・インターナショナル リチャード・グリメット氏(保全ディレクター)の書簡(6月29日)
書簡の仮訳

参考情報
・2025年日本国際博覧会会場の建設整備に対して夢洲の生物多様性の保全と回復 を求める要望書
(2022年3月22日、https://what-we-do.nacsj.or.jp/2022/03/17997/

・バードライフ・インターナショナル https://www.birdlife.org/
1922年に英国で発足。世界100以上の国や地域のパートナー団体で構成され、ローカルからグローバルまで一体となった取り組みを進めている。自然環境、そしてそこに生息する種を救うために、世界中からデータを集め、その分析を行い、最も効果的で革新的な保全策を実行するために、科学に基づいた活動をしている。IUCNレッドリストの鳥類部門の公式な評価機関。

ヘラシギ Calidris pygmea 英名 Spoonbill sandpipe © Ayuwat Jearwattanakanok
IUCNレッドリスト Critically Endangered (CR) - 「絶滅寸前」(絶滅危惧IA類)
環境省モニタリングサイト1000で、夢洲・南港野鳥園で2004~2006年に記録されている

ヘラシギ 日本野鳥の会大阪支部提供

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