シリーズ:クマの保護管理を考える(15) クマの目線で考える「クマとの付き合い方」


歩きながらミズバショウの若葉を食べるツキノワグマ。タケノコを両手で支え皮を剥きながら食べるクマ。言い寄ったメスグマに逃げられて必死で追いかけるオスグマ。これらの映像はすべて、クマの首に取り付けられた、小型ビデオカメラが撮影したものです。克明な映像が物語るのは、いまだ謎の多いツキノワグマの日常の様子。クマを知り、共存してゆくために、何が今、必要とされているのか。この「クマ視点」の映像には、そのヒントが隠されているかもしれません。撮影と研究に取り組まれている、富山県 立山カルデラ砂防博物館の後藤優介さんにお話をうかがいました。

ツキノワグマとの出会い

クマに小型のビデオカメラを装着し、「クマの視点」から記録する。

そんな新しい手法でツキノワグマの研究に取り組む後藤優介さんのフィールドは、日本アルプスを代表する景観の一つ、立山連峰の山々です。

後藤さんは以前、奥多摩や栃木の足尾を中心にツキノワグマの研究を始めましたが、あるとき素朴な疑問がふと浮かんできたといいます。

「原生的な自然が残る奥山では、クマはどのような生活をしているのだろう」と。

たとえば奥多摩は、スギ・ヒノキ等の人工林が多い山で、その中にミズナラ林やコナラ林が点在するフィールド。一方、足尾の山々は、明治時代に銅山開発で荒廃し、その後、人の手で植生の回復が試みられ、クマを直接観察することができるような疎林(木々の密度が低い森林)が広がる場所です。

そのような場所でも、クマたちは柔軟に環境に対応しながら、色々なものを食物として生活していたそうです。

「ツキノワグマの食性はとにかく柔軟で、凄いと感心すると同時に、あまりに柔軟すぎるため、調べても良く分からないというのが本音でした」と当時を振り返る後藤さん。

クマという動物がどういう動物なのかを知るためには、特殊な環境に合わせて柔軟に対応したクマを調べるのと同時に、人の手があまり入っていない自然豊かな環境に棲むクマも調べる必要があるのではないか。そんなことを考えていたときに舞い込んだのが、立山カルデラで動物の調査をするという仕事でした。

後藤優介さん。現在は、ミュージアムパーク茨城県自然博物館に所属されています。

新たなフィールド「立山カルデラ」

そそり立つ雪の壁で知られる富山県の景勝地、立山黒部アルペンルート。そのすぐ南に位置する巨大な窪地が「立山カルデラ」です。

カルデラは、ポルトガル語で『大きな鍋』を意味し、この立山カルデラは、東西約6.5キロ、南北約4.5キロの規模を誇ります。

この巨大な〝鍋〟は標高1,000~2,800メートルに位置しており、火山や地震活動の影響で絶えず斜面の崩落を繰り返してきた大規模崩落地です。氾濫が繰り返される河床には成長の早いドロノキの林が生育し、土砂の堆積によりできた堰止湖の周辺にはミズバショウの群落やヤナギの林などが広がります。一部に、小規模のブナ林などが見られますが、巨木が育つような豊かな森林がある場所ではありません。

一方で、立山カルデラの周辺には広大なブナ林や、オオシラビソやダケカンバが混交した亜高山帯、ハイマツが生育する高山帯が広がっており、立山カルデラを含めた一帯が、中部山岳国立公園に指定されています。

「ここには大規模な崩落地と、その周囲に広がる豊かなブナ林がセットとなった、原生的な景観が残されています」と後藤さんは説明します。

立山カルデラは、自然豊かな山に棲むツキノワグマの研究をしたいと思っていた後藤さんにとって、まさに理想の調査フィールドでした。

このような奥山でツキノワグマの研究がされてこなかった背景には、日本で行なわれてきたツキノワグマの調査は主に、林業被害や人身被害などの被害発生地域、あるいは絶滅が心配される個体群が分布する地域など、人とクマとの関係のなかで問題が発生している地域で行われてきたことが挙げられます。

例えば「クマ剥ぎ」とは、人工的に植えられたスギやヒノキの樹皮をクマが剥がして、その下にあり栄養分がある形成層をかじる行為ですが、林業においては大きな被害をもたらすため、被害地域では古くから調査が進められてきました。

「クマの被害管理を考える場合、被害のあった地域のクマの行動を見ることももちろん重要ですが、クマという動物が本来どのような動物であるのかを理解し、その上で被害のあった地域のクマと照らし合わせながら見ていく必要もあるのではと感じました」

後藤さんは住まいを立山の麓の集落に移し、ツキノワグマの研究をすることにしました。

カルデラ内の様子(1856年の大地震で崩壊した鳶崩れ跡地)

堰止め湖の周囲などに広がるオオバヤナギの群落

山地帯から高山帯まで様々な環境が広がる立山カルデラ周辺域(提供 富山県 立山カルデラ砂防博物館)※クリックすると拡大します

GPS首輪という新しい「道具」

立山カルデラで調査を始めた後藤さんが最初に行なったのは、ツキノワグマにGPS(衛星測位システム)首輪型受信機(以下、GPS首輪)をつけて行動を把握するという調査でした。

発信器を使ったクマの調査方法としては、昔からVHF電波を使ったものがありましたが、この調査手法はとても手間がかかる上、得られる情報が極めて限定的でした。

しかし、人工衛星からの信号を受信し、自動的に位置情報を記録するGPSが使われるようになると、クマをはじめとする野生動物の調査は大きくその幅を広げるようになりました。

奥多摩や足尾ですでにGPS発信器を付けた首輪に触れていた後藤さんは、GPS首輪から得られる位置情報は精度が非常に高く、VHF発信機では難しかった連続的な位置情報を得ることができる有用な道具だと認識していたそうです。

ただし、その一方で、取得したデータを使って何を調べるか、データの活かし方を常に考えていたといいます。

「GPSで得られた位置データ、つまりクマがどこで活動していたのかを、地形図上や既存の植生図に落とし込むことは簡単です。しかしながら、例えばミズナラの森にいるのが分かったとしても、クマがそこで何をしているのかまでは分かりません。どうすれば道具を有効に使いきれるのか、まずはそこから考える必要がありました」

そこで、後藤さんは調査に使用するGPS首輪を、場所を特定するデータだけではなく、それ以外の情報も使用して活用することにしました。

可能な限り細かく調べる〝短期集中型〟の調査

その一つが、首輪に取り付けた「アクティビティセンサー」と呼ばれる装置です。
これはクマに装着した首輪の揺れた回数を5分毎にカウントする万歩計の様なもので、首輪の揺れの有無によってクマが寝ていたのか起きていたのか、判断の目安になる情報が得られます。

また、GPS首輪では位置データを取得する間隔を任意に設定することができますが、最短の5分間隔に設定することで最も詳細なデータを得ることができます。
このようにして取得されたデータは、測定期間が終了後に遠隔操作で首輪の落下装置を作動させることで、クマの首から首輪が外し、回収してデータを分析することになります。

ただ、難しい点も残されています。
たとえば、GPS首輪の稼働する時間です。内蔵された電池の稼働時間は、データを測定する間隔によって変わります。最短の5分間隔で測定した場合は、わずか2週間で電池切れになってしまいます。

さらに、首輪を取り付けるためはクマを捕獲しなければなりませんが、長期間の行動を継続して調査するために同一のクマを繰り返し捕獲するのは困難です。
そのため、一般的には、1年間を通じて行動を把握することを優先させ、測定の間隔を長めに設定して電池を節約し、調査が行われることが多いのですが、後藤さんはあえて最短の5分間隔の設定にします。

「例えばデータを取る間隔を1時間にした場合、ブナ林にいたことを示す位置データが1点あっても、それがたまたまブナ林を通り過ぎたものなのか、その場にとどまって食物を食べていたのかということまではわかりません。

一方、5分間隔でデータを取った場合、位置データが特定の場所に12点集中していれば、クマがそこに1時間留まっていたことが分かります。さらに、その場を実際に訪れて痕跡を探すことで、クマが滞在して何をしていたか調べることもできます。クマの行動についてかなり細かい点まで分かるのです」

首輪を取り付けるだけでも大変な苦労を要するツキノワグマの調査。
それが、2週間で電池切れになってしまうことについて、「たとえ短い期間でも、クマがどこで何をしていたのかが分かることが重要だと考えました」と、後藤さんは5分間隔の設定にこだわった理由を話してくれました。

詳細なデータが教えてくれること

この5分間隔で蓄積したデータから、実際にどのようなことが分かるのでしょうか。後藤さんが「イサオ」と名付けたツキノワグマのデータを使って説明してくれました。

調査道具を有効に使いきるにはどうしたらよいのか、この長年の疑問の答えを探すため、後藤さんはクマが滞在した場所を可能な限り実際に訪れるそうですが、「イサオ」の場合もそれは同じでした。

「イサオから回収したデータを見ると、クマは一日中色々なところを歩き回っているのではなく、場所によって非常に狭いエリアで滞在しているのが分かります。(※図2)

データを取り始めた初日こそ麻酔の影響のせいか、寝たり起きたりを繰り返していますが、基本的に毎朝5時くらいに起きて活動 ⇒昼間に一度昼寝をして再度活動 ⇒夕方になると寝る、という規則正しい生活をしているのがわかります。(※図1)

また、イサオは2週間の中で大きな移動と滞在を繰り返していることが分かりました。
位置データが集まっているところがクマの滞在していたところです。植生図ではダケカンバ林にあたる場所でしたが、その場所に実際に行ってみたところ、ダケカンバとブナの混交林で、ブナを選んで木に登り、樹上でブナの堅果(ドングリ)を食べていたことが分かりました。

結局この日は3本の木に登って食物を食べ、翌日も3本の木に登っていました。この調査で、イサオは一日に3本の木に登って食物を食べて寝る、という生活を非常に狭い範囲で何日間も繰り返していることが分かりました」

図1:イサオの一日のすごし方。図中、青色の部分は寝ている時間、ピンクの部分は起きている時間を表す。

画像2:イサオの一週間の行動軌跡

イサオの一週間の行動軌跡⇒行動域拡大

大量出没の年の行動

また、特に寝ていたと思われる場所はクマの食性を知るうえで、重要な手がかりがあるといいます。

「ツキノワグマは寝床に行くと、ひとつの寝ている場所で3個くらいのウンチをしているようです。昼間食べたものが夜には出てくるので、ウンチを調べることで、その日一日何を食べたのかが分かるのです」

そう説明しながら後藤さんは、もうひとつ興味深いデータを紹介してくれました。それは、ここ10年に3度起こっているクマの大量出没の最初の年、2004年の10月16日から11月1日の例でした。

その期間にGPS首輪をつけたのは、「ナナコ」と名付けられた仔グマ連れのメスグマです。回収したデータからは、首輪をつけていた2週間強の期間、ナナコがカルデラ内の幅2キロメートル×縦500メートルという狭い間を行ったりきたりしている様子が分かりました。

現地を訪れてみると、そこはカルデラ内でもちょっと平らで湿地のような場所で、アザミやオオハナウドなどのセリ科の植物が豊富な、ヤナギやオオイタドリの群落だったそうです。

通常であればドングリを食べるといわれる時季ですが、フンの内容物や現場の痕跡から、ナナコは不作だったドングリの代わりに、ずっと草を食べていたことが判明。時にはヤマブドウ、キハダの実を食べていた痕跡も確認できたそうです。

また、オオイタドリ群落(オオイタドリが優占する植物群落)、オオバヤナギ群落(同上)などは、それまでクマが秋に行動圏として利用するとは考えられていませんでしたが、そうした場所でも採食していたことが分かりました。

この調査結果から、ドングリの実りの悪い年には、たくさん生えていて、食べ応えのある草を食べながら食べ繋ぎ、果実が見つかれば果実を食べるというツキノワグマの採食行動が見えてきたそうです。

GPS首輪を着けては回収する行為を繰り返し、取得したデータをもとに細かく現地調査をおこなった結果、知られざるクマの習性がまた一つ明らかにされたのです。

「クマは地面にあるものから樹の上にあるものまで利用します。3次元的な活動をするクマがそこで何をしているかは、GPSのデータだけではわからず、クマが何かをしていたその場所に行って調べることが必要です。そうすることで初めてデータが活かされるのです」

爪あとがついたブナの巨木

キハダについた新旧の爪あと

キハダの果実が入った糞

GPSの限界と新しいアイデア

とはいえ、このGPS首輪を使った調査にも、限界があると後藤さんは言います。

まず、クマが滞在した場所を一つひとつ訪れるのは大変な労力がかかります。博物館の学芸員として他の業務もこなす後藤さんは、限られた時間の中で研究を進めるしかありません。

また、現場を訪れて確認することができるクマの活動痕跡については、クマ棚や爪あと、糞などの残りやすい痕跡に限られてしまい、これでは野生のクマの活動をすべて知るという点で十分ではないといいます。

例えば、クマがアザミの葉を食べた際の痕跡はカモシカの食痕と非常に似ており、100%区別するのは難しいそうです。さらに草本類を食べた場合には、地上に出ている部分をすべて食べ尽くしてしまい、食痕が残らないことがあるそうです。

糞を採取し、その動物が何を食べていたのかを分析する糞分析という手法がありますが、クマの場合は比較的分析しやすいとされています。それでも、消化率の高いものに関しては、糞からデータを得ることができず、クマが何を食べたのか分からないそうです。  

自然のフィールドにおいて、24時間体制で調査を続け、「野生のクマの活動をすべて知る」ことができないのは、仕方がないことではあります。

しかし、後藤さんはあるアイデアを編みだし、この困難に挑戦することにしました。それが、「クマカメラ」です。

クマに小さなカメラを取り付け、「クマの視点」での動画を撮って確認をすれば、すべての現場に足を運ぶことなく、クマの活動が把握できるのではないか。後藤さんのそんな発案から、試行錯誤が繰り返され、ついにクマの首に取り付けるカメラ「クマカメラ」が開発されました。

「クマカメラ」を活用する

現在稼動しているクマカメラは、最長でも連続9時間の動画しか記録できないそうですが、その9時間の世界に映し出された映像には、これまで見ることのできなかった森林内でのツキノワグマの様子が映し出されていたそうです。

実際の映像には、カメラをつけたツキノワグマが森の中を進んでいく様子が映し出されていました。クマの首の下に着けられたカメラは、基本ローアングルの構図ですが、時折、空が映し出されます。

「この空が映るのは『高鼻』と呼んでいる動作ですね。クマは鼻を高く上げて匂いを嗅いで情報を集めると考えられますが、その様子が映っているわけです。実際にクマは、藪を抜けて拓けたところに出ると、そのタイミングで高鼻を上げているのが分かりました」。

ススタケ(チシマザサのタケノコ)を食べている場面も撮影されました。
後藤さんの話では、これまでクマがススタケを食べることはよく知られていたものの、どのようにして食べているのかは謎だったそうです。

「現場に行くと、いつもススタケの先っぽと皮だけが残されていて不思議だったのですが、カメラにはクマがススタケを口で引き抜いてひっくり返し、座り込んで両手で挟んで根元の方から食べている様子がしっかりと映っていました。太いススタケの場合には座って食べ、細いものは歩きながら適当に食べて捨ててしまうんです。良い餌はしっかりと時間をかけて食べ、悪い餌の場合にはとりあえず食べてはみるけど、熱心には食べないようですね」

ミズバショウの葉を食べる映像でも、葉の先は歩きながら摘む程度で、メインとなる葉柄を食べるときには立ち止まってしっかりと食べるクマの姿が映っていました。

興味深いのは、一株に7~8枚の葉を出すミズバショウのすべての葉を食べるのではなく、1~2枚を残して次の株に移動して食事を続けている点です。

「ミズバショウを絶滅させさせないための知恵なのか、効率よく食べるための行動なのかは現時点では分かりませんが、ツキノワグマの採食行動は低質な食物には時間をかけず、効率よく餌資源を探すことで、採食効率が高くなるように行動しているようです」と、後藤さんは考えているそうです。

このように、カメラを使った後藤さんの研究は、一つひとつが新たな事実の発見の連続になっています。

そのため、明らかになった事実が、一体どういう意味を持っているのか、分析が追いつかない状態だといいます。

「豊かな森に生息する奥山のクマが、普段何をしているのか。また、調査機材を「道具」として最大限活用すると、何が分かるのか。今はまだそうしたことを調べている段階です。

近い将来、例えば里山においてクマがどういう生息地をどのように使い、また、どこで何を食べているかが分かれば、それを基に保護管理にも適用できると思うのです。

例えば、クマが棲めないような森作りを目指すのであれば、クマが食べている草や木を優先的に切ってしまったり、休息地として好んで利用する場所を積極的に伐採したりすることで、人との遭遇事故などを防げるかもしれません。このクマカメラではそういうことにも応用できるデータを蓄積できると考えています。」

ローアングルで撮影されるクマカメラの映像

『高鼻』:開けた場所に出た時は鼻を高く上げて、匂いを嗅ぐ動作をする

太いススタケを両手ではさんで食べる

ミズバショウの葉柄部分を食べる

必要なことは、正しく怖がること

ここに一枚の写真があります。博物館が主催する立山カルデラを実際に訪れる体験学習会の様子を写した写真で、そこには参加者の歩いた足跡に並んで、ツキノワグマの足跡が並んでいます。

このような場合、一般的な学習会では、実施は危険だと判断され中止になることもあるかもしれません。しかし、後藤さんは「クマ、即、危険」ではなく、しっかりと生態を調べることによって、クマがいることを魅力にも変えることができると言います。

「自分がクマの生活圏にいることを認識し、そこではどういう対処をすれば人間に危険が及ばないかが分かれば、闇雲に中止にする必要などないのです。

そのためにはまず調べることにより、相手のことを知る努力をすることが大切です。調べないで分からないままでいると〝分からないものは怖い〟ということになってしまいます。不必要に怖がるのではなく、正しく怖がることが必要なんです」

数時間前にクマが歩いたフィールドを、体験学習で実際に歩く。そんな魅力的な体験ができるのも、クマのことを良く調べ、しっかりと分析し、野性のツキノワグマを正しく怖がっているからにほかなりません。

後藤さんは、クマという動物は調べれば調べるほど個性が強い動物で、完全に理解するのは難しい、しかし、調べれば調べるほど新しい発見があるといいます。

もしも里山に出没するクマにカメラを付けたら、どのような世界が映し出されるのでしょうか。その分析には長い時間が必要とされます。ですが、きっとそこには、里山のクマを「正しく怖がる」ためのヒントが、たくさん隠されているに違いありません。

あらゆる努力と知恵によって、フィールドでの調査データを取得し、それが何を意味しているのか。

たとえ奥山のそのまた奥であろうと、後藤さんは現場へと実際に足を運ぶことで、それを一つひとつ解明してきました。

「クマのことを知るためには、そこで何をしているのか分からない状態で、行動圏の広さばかり見ていても、限界があるのではないかと思うのです」

行動範囲という「面積」でしか見えてこなかったツキノワグマの行動。その「理由」が今、少しずつ明らかにされ始めています。

※現所属:ミュージアムパーク茨城県自然博物館

体験学習会のコースを一足さきに歩いていたクマの足跡(撮影 丹保俊哉)

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