雨季の大雨で道が水没!いかだを作ってスマトラサイの調査


森林担当の橋本です。
インドネシア・ボルネオ島でスマトラサイ保護活動に励むスタッフが、時々現地の写真を送ってくれます。

世界にわずか300頭といわれ、絶滅の恐れがきわめて高いスマトラサイ。ここ、ボルネオ島東カリマンタンの熱帯林は、そんなスマトラサイに残された数少ない生息地です。

今回送られてきた写真も、調査で森に向かう道中のようですが、見ての通り、なんとも大変そうな一枚です。

雨季のためひざ丈まで水かさが高くなる。

現地はいま雨季。熱帯林に暮らすさまざまな命を支える恵みの雨が、日々大量に降り続き、その結果、時には川の水かさが週に5メートル上がることもあるんだそう。

この時は、地面からひざ上ほどまで道が水没してしまったようで、調査地点まで荷物を運ぶため、即席のいかだを作ったそうです。

驚きなのは、このいかだをたった4時間で作ってしまったとのこと。

毎年必ず雨季になると大雨や洪水に見舞われる彼らにとって、いかだ作りは"お手のもの"なのかもしれません。

十分しっかりしたものに見える、即席のいかだ。

また水没しないまでも、舗装されていない道がぐちゃぐちゃになり、四輪駆動車をもってしてもなかなか前に進めないことがよくあります。

私も以前雨季の調査に同行した際は、アトラクションかと思うような大揺れの中、調査地を目指しました。

半日近く経って、無事到着した時はほっとしましたが、時には目的地にたどり着けず、車の中で一夜を明かすことも珍しくありません。

私は年に数回、現地を訪れるのみですが、これを日常的に経験している彼らのタフさには、いつも頭が下がる思いです。

雨でぐちゃぐちゃにぬかるんだ道にはまり、ロープを引いて人力で引っ張るスタッフ

今年は例年より長いという雨季も、間もなく終わり。

これからはマンゴーやドリアン、ランブータンなど、人間にとっても野生動物たちにとっても嬉しいフルーツのシーズンがやってきます。もちろんスマトラサイも、好物のマンゴーやいちじくを楽しみにしているかも!?

スマトラサイ

自然保護室 森林グループ所属
橋本 務太

主にスマトラのプロジェクトと、日本で木材を適切に利用する活動を担当。

森林を保全するためには、現場に出てみることが大切。簡単には正解が見えない仕事ですが、どうずれば良いかみんなで考え、試しの繰り返しで成果が出たときが一番嬉しいです。

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