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レッドリストと世界自然遺産候補地の爬虫類たち

2017年12月 5日|若尾

本日、IUCN(国際自然保護連合)レッドリストの改訂が発表されました。

レッドリストは、世界の野生生物の専門家が、それぞれの絶滅危機のレベルを評価するものです。

最新版のレッドリストで「絶滅のおそれが高い」とされる、3つのカテゴリー、「近絶滅種:CR」「絶滅危惧種:EN」「危急種:VU」に掲載された野生生物の種数は、実に25,821種にのぼりました。

今回初めて東京で行なわれたその発表では、生息地の劣化に加え、外来生物の影響が大きい南西諸島固有の爬虫類の危機についても言及がありました。

今日の最新版リストの発表に向け、研究者による新たな評価が行なわれたためです。

絶滅危機のランクが変わったわけではありませんでしたが、宮古島にのみ生息する「EN」のミヤコカナヘビや、久米島の固有種で「CR」のキクザトサワヘビについては、記者会見でも取り上げられました。

また、少し前までクロイワトカゲモドキの亜種とされていた、徳之島の固有種オビトカゲモドキは今回、独立種として「EN」にランクされ、危機が改めて指摘されました。

オビオトカゲモドキ(Goniurosaurs splendens)IUCN提供

これらの爬虫類は、いずれも国内希少種や天然記念物に指定され、捕獲も禁止されています。

しかし、生息環境の悪化や、ペット目的の違法採取の脅威は深刻です。

最近私たちが行なった調査では、海外のペット市場で、日本にしかいないはずのオビトカゲモドキやミヤコカナヘビなどが取引されていることがわかりました。

また、旅行客に紛れて密猟者が入り込んでいる可能性も指摘されています。

南西諸島の一角を担う奄美諸島。ここにも多くの固有種が生息しています。

来年には世界自然遺産にしてされる見込みの南西諸島、奄美・沖縄の自然。

今回のレッドリストの評価を通じて、その本来の意味を考えていかねばならないと思います。(トラフィック・若尾)。

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