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【アーカイブ録画あり】ウェビナー:企業が知っておきたい「気候変動に関する国連会議COP27」報告 2023年に向けて役立つCOP27からの示唆

イベント|無料|地球温暖化を防ぐ


気候変動に関する国連会議COP27が、エジプトのシャルムエルシェイクで、2022年11月6日から20日まで開催されました。温暖化による被害に脆弱なアフリカ開催のCOPとあって、議長国エジプトが重視したのが、温暖化の損失と損害にどう国際社会が対応していくか。結果として気候変動の国際交渉の転換点となる「損失と損害」に対する新基金設立が決まりました。その一方で、地球の平均気温を1.5度に抑えるために必要であった2030年に向けての各国の削減強化の要請は残念ながら合意されませんでした。

日本では、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機やコロナなどで、脱炭素の足並みの乱れを指摘する声もありますが、その中で開催されたCOP27では世界中で深刻化する温暖化の災害を目の前にむしろ脱炭素化の動きは強まっていることを感じさせました。その象徴的な動きが、昨年イギリス・グラスゴーで決まった「石炭火力の段階的削減」の文言を強めて「(排出削減策を講じていない)化石燃料全体の段階的廃止/削減」にするべき、という声が、温暖化の災害に脆弱な途上国のみならず、欧州連合やアメリカなどの先進国にも支持されたことです。これはアラブ諸国などの反対で合意はされませんでしたが、来年アラブ首長国連邦で開催されるCOP28に向けて2023年に大きな動きとなっていく事が予想されます。

こういった世界の潮流を知ることは、日本企業が2023年を考える上で重要な知見となります。COP27の議論の結果と経緯について、特に日本企業が知っておきたい内容について、現地に赴いたWWFジャパンの小西雅子、山岸尚之、田中健が報告します。どうぞ奮ってご参加ください。

プログラム

13:50 Zoom Open
 
14:00~14:05
進行説明 WWFジャパン気候・エネルギーグループ 田中健

14:05~14:25
解説 COP27の成果について 損失と損害を中心に
WWFジャパン専門ディレクター(環境・エネルギー) 小西雅子
資料:企業が知っておきたいCOP27報告のポイント

14:25~14:45
解説 COP27の失敗について 緩和の議論からの示唆
WWFジャパン自然保護室室長 山岸尚之
資料:COP27の失敗について ~緩和の議論からの示唆~

14:45~14:55
解説 COP27注目の非国家アクターの動き
WWFジャパン気候・エネルギーグループ 田中健
資料:COP27における非国家アクター:求められる緩和と適応の両輪

14:55~15:05
企業が知っておきたいCOP27からの示唆まとめ
WWFジャパン専門ディレクター(環境・エネルギー)小西雅子

15:05~15:30 質疑応答 ZoomのQ&A

15:30 終了

登壇者プロフィール

小西 雅子 WWFジャパン 専門ディレクター(環境・エネルギー)

昭和女子大学特命教授(2017年~)、京都大学大学院特任教授(2022年~)兼務。
中部日本放送アナウンサーなどを経て、2005年に国際NGOのWWFジャパンへ。専門は国連における気候変動国際交渉及び環境・エネルギー政策。2002年国際気象フェスティバル「気象キャスターグランプリ」受賞。環境省中央環境審議会委員。環境省カーボンプライシングの活用に関する小委員会委員。近著『気候変動政策をメディア議題に―国際NGOによる広報の戦略』(ミネルヴァ書房2022)、『地球温暖化を解決したい―エネルギーをどう選ぶ?』(岩波ジュニアスタートブックス2021)など。博士(公共政策学・法政大)。米ハーバード大修士課程修了。気象予報士。

山岸 尚之 WWFジャパン 自然保護室長

立命館大学国際関係学部に入学した1997年にCOP3(国連気候変動枠組条約第3回締約国会議)が京都で開催されたことがきっかけで気候変動問題をめぐる国際政治に関心を持つようになる。2001年3月に同大学を卒業後、9月より米ボストン大学大学院にて、国際関係論・環境政策の修士プログラムに入学。2003年5月に同修士号を取得。卒業後、WWFジャパンの気候変動担当オフィサーとして、政策提言・キャンペーン活動に携わるほか、国連気候変動会議に毎年参加し、国際的な提言活動を担当。2020年より現職。

田中 健 気候・エネルギーグループ 非国家アクタープロジェクト担当

福岡県庁、経済産業省で廃棄物管理やリサイクルなどの環境保全行政に従事、日本のリサイクル企業の海外ビジネス展開を支援。その後、日本科学未来館にて科学コミュニケーターとして、国内外の科学館、企業、研究機関などと連携し、科学技術や研究者と一般市民をつなぐ様々なプロジェクトを担当。2018年8月から現職。気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative: JCI)等、企業や自治体など非国家アクターの気候変動対策の強化に取り組む。九州大学理学府分子科学専攻にて修士課程(理学)修了。

イベント詳細

日時 2022年12月13日(火) 14:00 ~ 15:30
主催 WWFジャパン

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