クライメート・セイバーズ・プログラム


企業と地球温暖化対策

クライメート・セイバーズ・プログラム

WWFは、先進的な温暖化対策を進めているさまざまな企業とパートナーシップを築き、その業界における地球温暖化対策の推進リーダーとしての役割を果たしてもらうプログラム『クライメート・セイバーズ』をグローバルに展開しています。

企業に期待される貢献

現在、日本におけるCO2排出量のうち約8割が企業・公共部門から排出されています。これは、企業が温暖化問題に対して大きな責任を持っていることを示す一方で、その解決において、鍵となる役割を果たすことができる可能性を示唆しています。

クライメート・セイバーズ・プログラム

現在、プログラムには世界全体で合計29社が参加しており、日本企業としては、佐川急便株式会社、ソニー株式会社が参加しています。(2012年3月現在)

参加企業は、事業の成長と排出削減とが両立可能であることを実証しています。これまでに、プログラム全体で累積1億tのCO2を削減するとともに、自社の競争力を生み出し、株主価値を向上させています。

  • アルプロ(Alpro)
  • アルジョウィギンス(ARJOWIGGINS)
  • キャタリスト(Catalyst)
  • ディバーシー(Diversey)
  • エロパック(ELOPAK)
  • エネコ(Eneco)
  • フェアモント・ホテルズ・アンド・リゾーツ(Fairmont Hotels & Resorts)
  • ヒューレット・パッカード(HP)
  • IBM
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)
  • KPN
  • ラファージュ(LAFARGE)
  • ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC)
  • ナチュラ(natura)
  • ナイキ(NIKE)
  • ノキア・ジーメンス・ネットワーク(Nokia Siemens Network)
  • ノボ ノルディスク(Novo Nordisk)
  • レゾリュート(Resolute)
  • 佐川急便
  • SKF
  • ソフィデル(SOFIDEL)
  • ソニー
  • スプリント(Sprint)
  • スーパーバリュー(SUPERVALU)
  • テトラパック(Tetra Pak)
  • コカ・コーラ(The Coca Cola Company)
  • コリンズ(The Collins Company)
  • ボルボ(VOLVO)
  • ザンテラ・パークス・アンド・リゾート(Xanterra Parks & Resorts)

日本のクライメート・セイバーズ

佐川急便

2003年5月29日、佐川急便株式会社とWWFは、クライメート・セイバーズ・プログラムに共同で取り組む契約を交わしました。同社は、クライメート・セイバーズの正式な国内第一号となり、運輸部門からは世界初の参加となりました。

ソニー

ソニー株式会社とWWFは、2006年7月25日、クライメート・セイバーズ・プログラムに共同で取り組む契約を交わし、 日本の多国籍企業としては初めてのクライメート・セイバーズとなりました。ソニーは、2010年削減目標を達成し、2011年以降の新たな目標も発表しました。

クライメート・セイバーズに参加するには

参加企業は、WWFとのパートナーシップのもと、温室効果ガスの排出削減の計画を立て、それを実施していきます。

WWFとの対話を通じて、技術コンサルタントを介し、意欲的な削減目標を掲げます。既に公表済みの目標がある場合は、さらに一歩進んだ目標とすることにより、他社をリードする役割を担います。

目標設定は、自社の事業範囲(スコープ1,2)に係る総量削減目標を主軸としますが、くわえてバリューチェーン(スコープ3)に係る目標や、再生可能エネルギーの利用拡大に係る目標などを掲げることも可能です。

削減実施過程における進捗については、WWFと第3者認証機関が検証します。

クライメート・セイバーズに参加する利点

(1)透明性・信頼性を高める

WWFは、世界で最も信頼を得ている環境保全団体の一つです。グリーンウォッシュともとれる取組みが増えている中、WWFのクライメート・セイバーズの一員として取組みを進めることにより、自社のみで活動を行う場合にくらべ、透明性・信頼性が高まります。

(2)訴求の機会を高める

世界に500万人ものメンバーを持つWWFの世界的なネットワークは企業にとって有効です。WWFまたはクライメート・セイバーズ・プログラムから発信する様々な出版物やキャンペーン展開、各国WWFオフィスのウェブサイトなどを通じて、自社の先進的な取組みをグローバルに訴求する様々な機会が得られます。

(3)取組みの推進力を高める

企業において、環境部署が温暖化対策を推進していくには、社内の他部門を効率的に活動に巻き込んでいく必要があります。WWFとのパートナーシップは、社内の変革を促す上でそれを後押しするきっかけにもなります。

(4)有益な情報を収集する

WWFは、中立的な立場から、気候変動・エネルギー問題に係る最新の科学的知見や国際動向などに精通しており、企業はそれらを踏まえた上で自社の戦略・目標を立てることができます。参加企業には、国連の国際交渉など、最新の気候変動政策や科学の動向に関する情報を、ワークショップやオンラインセミナーを通じて提供しています。

毎年開催のグローバル・イベントにおいて、世界の様々な企業の先進事例について知ることができます。また、内外の専門家などを招き、様々なホットな話題を扱ったワークショップにも参加可能です。

(5)他の先進企業とのネットワーキング

グローバル・イベントなどへの参加を通じて、他の先進企業とのネットワークを構築でき、成功事例や取組みを進める上での課題など、世界の各企業担当者ならではの生の情報を収集する機会が得られます。

参加企業募集中

WWFジャパンでは、地球温暖化対策の推進リーダーとして、WWFとともに温室効果ガスの排出削減に率先して取り組むクライメート・セイバーズに参加する企業を募集しています。

ご関心を持っていただけましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

お問合せ

WWFジャパン 気候変動・エネルギーグループ 池原庸介/山岸尚之/小西雅子
Tel: 03-3769-3509 / Fax: 03-3769-1717
Email: climatechange@wwf.or.jp

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