活動トピック

ワシントン条約

絶滅の危機を呼ぶ過剰な利用

世界にはさまざまな野生の動植物生息しています。しかし現在、少なからぬ野生生物が減少し、絶滅の危機に瀕しています。

その理由の一つが、私たち人間による、野生生物の「過剰な利用」です。

人間は、食べるため、またさまざまま製品を作り、消費するため、多くの植物や動物を利用しています。利用しているものは、生きた動植物はもちろんのこと、植物の種や動物の羽、牙、爪、毛、骨など、実にさまざま。私たちの暮らしは、野生生物の命に支えられていると言っても過言ではありません。

しかし、必要以上の利益や利用を追い求めることで、過剰な捕獲が行なわれてきたことで、多くの野生生物が、数を減らし、絶滅の危機に追い込まれてきました。

野生生物の保護や、自然環境の保全対する意識が高まった現在も、衣食や薬、また観賞用、ペットなどのために、野生生物の捕獲や売買が、世界各地で絶えることなく行なわれています。

(C)WWF-Canon / Michel Marie GUNTHER

ワシントン条約

ワシントン条約は、人間による過剰な取引によって、絶滅するおそれのある野生生物を保護するため、1973年に設けられた、国際条約です。

この条約の正式名称は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引における条約」といい、野生生物の取引をする際の国際的なルールを定めた、唯一の国際的な取り決めです。

これは、世界の国家間で行なわれている、輸出や輸入を規制し、制限することで、流通する野生生物の数を抑え、間接的に密猟や狩猟、採集を減らして、野生生物を保護することを目的としたものです。

ワシントン条約では、国際取引を制限することが合意された、動植物のリスト「附属書」を設けています。

附属書は、その野生生物種の絶滅の危機に応じて、3つの段階に分けられており、1、2、3、どの附属書に記載されているかによって、取引の制限の度合いや方法が異なる仕組みになっています。

さらに この条約は、生きている野生動植物だけではなく、動物の爪や骨といった体の一部や、死骸、それらを利用した加工品も取引の規制対象としています。

しかし、ワシントン条約というルールが出来ても、それがきちんと守られなければ、意味がありません。実際、条約の成立後も、野生動植物の密輸や密売は跡を絶たず、それが呼び水となった密猟や違法採取も、世界各地で続いています。

WWFは各国政府に対し、ワシントン条約会議が定めた国際的なルールを守りつつ、それぞれの国内でも野生生物が違法に取引されることのないよう、制度の確立と執行を求めています。

 

トラフィック ジャパンの活動

WWFは、IUCN(国際自然保護連合)と共同で、野生生物の国際取引を監視し、市場での野生動植物の流通を調べる、国際的な機関「トラフィック・ネットワーク」を設立し、現在もその取り組みを支援しています。トラフィックは、野生生物の取引状況について調査を実施。現状や改善のための提言を、ワシントン条約事務所に対し行なっています。

 

 

 

あなたの支援で、できること。たとえば… 野生生物を守る WWF会員が10人集まれば、ベンガルトラを密猟するため仕掛けられた罠を探す金属探知器を、1台購入することができます。 「あなたの支援でできること」を見る