WWFについて

WWFの歴史

WWFの歴史

世界に広がるWWFの活動の中心、WWFインターナショナルが誕生したのは、1961年のことです。WWFがどのようにして生まれ、そしてどのような活動に取り組んできたのか紹介します。

20世紀のもう一つの歴史

20世紀。それは、いったいどのような時代だったのでしょうか。

科学技術が急速な進歩を遂げたこの100年の間に、初めて空を飛んだ人類は、1世紀と経たないうちに月にまで至りました。あらゆるモノ、そしてエネルギーが作られ、世界に広がった時代。

20世紀は、人類はこれまでにない物質的な豊かさを手にした時代といえるでしょう。

しかし、その豊かさを支えるため、私たち人類は、地球環境に大きな負担をかけてきました。海や森の自然を破壊し、多くの野生生物を絶滅の危機に追い込んできたことも、20世紀という時代の一面を物語るものに他なりません。

この100年間、人類は地球環境を、とりわけ大きく破壊してきました。20世紀当初、20億人だった人口も、世紀末には60億を突破。19世紀以前にも、人は世界のあちこちで自然環境を壊し続けてきましたが、地球全体を脅かすほどに、この問題が深刻になったのは、やはり、20世紀に入ってからのことです。

そして、20世紀後半になると、世界のあちこちで、地球の環境を考え、保全していこう、という、自然保護の意識が生まれ、次第に大きくなってきました。これもまた、WWFをはじめ、多くの団体や人々が作り出してきた、20世紀の持つ一つの貌(かお)といえるでしょう。

WWFの歴史

(1)はじまり

1960年、アフリカの野生生物保護について、ユネスコに勧告を行なうため、現地を訪れたイギリスの生物学者ジュリアン・ハクスリー卿は、その実状を目にして愕然としました。

(2)最初の活動

WWFの創設者たちは、最初にスイスに設立したWWFインターナショナルを中心に、各国に事務所「ナショナル・アピール(各国事務所)」を開設し、世界にその活動の輪を広げることを考えました。

(3)広がる取り組み

1970年代に入ると、小さかったWWFの活動は、徐々に大きくなってきました。この頃の、WWFの活動の中心は、野生生物の保護活動でした。多くの野生動物が、絶滅の危機にさらされるという、深刻な事態が世界中で起きていたからです。

(4)世界環境保全戦略

従来の野生生物保護に注力しながらも、WWFが「地球環境」という視野を活動の基礎として明確に定めたのは、1980年のことでした。この年、発足から20年目を迎えたWWFは、IUCN、UNEP(国連環境計画)とともに「世界環境保全戦略」を策定しました。

(5)新しい出発

環境問題が世界的にも注目されるようになってきた1980年代、WWFは名称を「世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature)」へ改めました。野生生物の保護から、地球環境の保全へ、その活動と使命が拡大していることを広く知らせるためです。

(6)未来に向けて

20世紀は、人類がこれまでにない、物質的な豊かさを手にした時代でした。
そしてその代償として、自然環境を大きく損なった時代でもありました。今、これからの100年にあたる21世紀は「環境の世紀」になるといわれています。

WWFジャパンの誕生

日本にWWFが設立されたきっかけは、1964年、東京オリンピックの際に来日した、オランダのベルンハルト殿下(当時、WWFインターナショナル総裁)が、日本の関係機関にWWFジャパンの設立を要望したことでした。

パンダロゴが生まれたわけ

1960年代、WWFの設立に携わったスコット卿らは、ジャイアントパンダという、魅力的で大きな動物を、自分たちの組織のロゴに選びました。