パブリック・コメント(パブコメ)の書き方ガイド 「長期エネルギー需給見通し」編


3つの方法

  • 専用ウェブサイト(e-Gov)のフォーム、FAX、郵便の3つの方法で提出ができます。皆さんがそれぞれお好きな方法で提出しましょう。
  • 以下のリンクをクリックすると募集要項や意見提出様式、そして、意見募集の対象である長期エネルギー需給見通しの案(いわゆる2030年のエネルギーミックス案)などがダウンロードできるページに行きます。意見の提出先などの情報は、ページ内の「意見公募要領」をご覧下さい。
  • 「長期エネルギー需給見通し策定に向けた御意見の募集について」
  • ※注意点
    ・ 郵送の場合は締切「必着」ですのでご注意を!
    ・ ウェブサイトで出す場合のみ、2,000字までという字数制限があります。また、ウェブサイト提出の場合は、図表も使えません。ご注意下さい。

締切に注意

締切は7月1日(水)です。

書き方

  • 下の図では、FAXの例で書き方をご紹介しています。郵送でも、ウェブサイトでも、基本は同じですが、ウェブサイトでは字数制限があることにご注意下さい。
  • 上記のウェブサイトで配布されている「意見提出様式」は、PDFで配布されていますが、パソコンなどで作成する場合は、Wordでほぼ同じものを作って提出しても大丈夫です。
  • 下の事例の文例はあくまで例ですので、皆さん自身の言葉で書いてみてください。
  • たとえ1〜2行でも、難しいことは抜きに自分の気持ちだけでも、意見としてはとても重要です。明るいエネルギー社会を選びとるために、ぜひ頑張って書いてみて下さい。

<例>パブコメの書き方

書く意見の中身:あなたはどんなタイプ?

意見の中身は、あくまで皆さんの率直な意見を書けばよく、決まった書き方はありません。 文章も、敬体(ですます調)でも常体(である調)でもどちらでも構いません。

とはいっても、初めて書く方は迷われるかもしれません。なので、イメージをして頂くために、ちょっとした事例を挙げてみました。 繰り返しになりますが、ご自身の意見を書くことが重要です。

1つだけお願いを書くとすれば、今回の「長期エネルギー需給見通しの案」は、主に2030年の時点での各エネルギーの比率がどうなっているかが書かれており、その部分についての意見を主で書きつつ、WWFの考えに共感して下さる場合は、特に、温暖化(気候変動)対策の重要性を、どこかで強調して頂くことが大事だと思います。温暖化対策の取り組みレベルは、エネルギーの構成によって大きく左右されるからです。

<タイプ1:とにかく思いの丈を書く!>

福島原発事故では、多くの人が大変な被害に遭いました。その被害は、もはや単純にお金に換算し得るものではありません。ある人が、何年何十年もかけて築き上げて来た生活の基盤が、一夜にして奪い去られました。

そのようなエネルギーにこれからもずっと頼ることはできません。原発はなくしていかなくていかなければなりません。

同時に、世界的に深刻化しつつある温暖化問題にも真剣に対処していくことが、日本が世界の中で果たしていくべき役割です。・・・・・・・(略)

<タイプ2:1つ1つ細かく書く!>

▼再生可能エネルギーの比率について

再生可能エネルギーの電力に占める割合が22〜24%となっているが、もっと高い割合を目指すべきである。日本の再生可能エネルギーのポテンシャルを活かし、本当の意味でエネルギー自給率の向上にもつながる再生可能エネルギーの割合を、少なくとも30%以上にするべきである。

▼原発比率について

原発の比率が2030年時点で電力の20〜22%というのは高すぎる。

福島原発事故が明確にした事故のリスク、事故が起きた時の対策の不充分さ、未だに解決できない核廃棄物の処理問題など、様々な問題を抱えるからである。・・・・(略)

▼石炭火力の割合について(温暖化対策の観点)

化石燃料の中でも最もCO2排出量が多い石炭火力の割合が、ほぼ現状維持の26%となっていることは問題である。温暖化対策を重視するならば、石炭火力は減らしていかなければならない。特に、近年、新しい石炭火力発電所の建設計画が次々と出ていることは大きな懸念である・・・(略)。

<タイプ3:とにかく気付いたことを書く!>

▼再生可能エネルギーの比率について

  • 原発は、廃棄物の処理問題が全く解決されていないので、ゼロに近づけていく以外ないと思います。
  • 自然エネルギーは、本当の意味で国産エネルギーなので、それ中心の社会を目指すべきだと思います。
  • 電力コストが問題視されていますが、なぜ一番のコスト要因である化石燃料よりも、再生可能エネルギーばかりが「国民負担」と言われるのでしょうか。原子力も、税金が使われるなどして、立派な負担に繋がっています。
  • 温暖化対策で日本が世界に貢献していくことは、日本経済にとっても重要です。

・・・・(略)

もっと詳しく書きたい人のために

WWFジャパンでは、過去にもこの問題に関連して、声明を発表してきました。今回のパブリック・コメント執筆の参考にして頂けましたら幸いです。

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