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Report:2008年12月17日

第2回WWF八重山諸島体験エコツアー 参加報告

   

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真:Reborn / WWF

 2008年10月23日〜28日、 石垣島のサンゴ礁保全活動や西表島の伝統行事を体感するWWF会員ツアーを実施しました。ご参加くださったWWF会員の方より、ツアーでの体験をつづった手記をお寄せいただきましたので、ここにご紹介します。
 

 執筆協力:ツアー参加者 白石さん(会員) 

 第2回WWF八重山諸島体験エコツアーに参加させて頂きました。
  言葉では言い尽くせない程の、印象的・感動的な体験を沢山させて頂きました。
  今回そのツアーレポートを書くという大任を任され、どこまでお伝えできるか、と不安に思っていますが、私たちツアーメンバーの感動が少しでも伝わるよう、頑張りたいと思います!
 

■出発!

  いよいよツアー当日。総勢8人のメンバーで、石垣島へ出発しました。怖い人がいたらどうしよう?と思っていましたが、皆優しそうな人たちで安心しました。

■民宿たあずくやぁ

  石垣島での民宿は、木の看板が素敵で、常に気持ちの良い風が通っている所でした。何より最高だったのが、たあずくやぁのおばあが作ってくれる、郷土料理を中心とした、美味しい食事です。普段なじみのない食材や味付けでしたが、お腹いっぱい食べてしまいました。

■しらほサンゴ村

  まさか訪れることになるとは…!と思ったのが、このしらほサンゴ村。いつもWWFの会報で読んではいるものの、どこか非現実的な場所だったからです。
  サンゴ村は、すぐ裏が海で、正直な感想を言えば「民家かと思った!」といった外見の建物でした。皆で「ここ?こんなところなんだ!」と驚いた程です。白い壁の、無機質で近寄りがたいイメージを持っていました。
  敷地内にはブランコが吊るしてあり、近所の子供やそのお母さんが遊んでいました。建物内にも、近所の人たちがよく顔を出しに来るようでした。完全に周りに溶け込んで、学んだり、遊んだり、皆の交流の場になっているのだと感じました。

■しらほサンゴ村で働く方々

  WWF職員の方、というのも、雲の上の存在だと思っていたため、サンゴ村の職員の皆さんにお会いする時も、実はとても緊張していました。
  実際に話すことができた皆さんは、意外にも親しみやすく、地球環境について真摯に考え、行動している方ばかりでした。
  この方々が、日頃からサンゴについて研究してくれているのだと思うと、尊敬の念でいっぱいになりました。
  私たちの色々な質問にも真剣に答えてくださり、シュノーケルの前には、サンゴについてのわかりやすいレクチャーもして頂き、本当にありがとうございました!

■月桃植え

  サンゴ村の方々と参加者の皆で、月桃植えボランティア。意外と面白く、夢中になりました。2人1組になり、1人がシャベルで土を持ち上げる、1人が苗を土の隙間に差込み、土を固める…といった具合に、「多めに用意した」という月桃の苗300株を、あっという間に植えてしまいました。

  体を動かしたことはもちろん、「地球に善いことをした!」という誇りが、私たちの心を満たしてくれました。
  畑からの赤土流出は、サンゴへの悪影響の大きな原因だそうです。月桃を植えることで、根がはり、赤土が川へ流れるのを止めてくれます。私たちの植えた月桃が大きくなって、少しでも、窒息や、太陽光が届かず栄養失調になってしまうサンゴが減るといいなと思います。

  月桃は良い香りがして、可愛い花が咲き、虫除けにもなるということで、ツアーメンバーは皆月桃が大好きになりました!ツアーディレクターの今井さんが買ってくれた月桃の葉で包んだお餅を、皆で食べたのがとても良い思い出です。

■シュノーケル

  ツアーで何より最高だったのが、シュノーケルです!海に顔をつけた瞬間、「こんな光景が世界には存在するんだ!」と思う程、宝物のような光景がそこに広がっていました。
  浜辺で基本をレクチャーしてもらった後、舟上で見た海も、エメラルドグリーン色でとても綺麗だったのですが、潜るとまた全く違う顔を見せてくれました。

  サンゴ達はとても綺麗で、また種種の生物達でいっぱいでした。マイクロアトールという、巨大な丸いサンゴ(潮の満干の関係で、上部は硬く岩のようになっており、人間が何人も乗ることができる)の側面を間近で見ると、確かに生きていることがよくわかりました。そこにまた別の小さなサンゴが住んでいたり、隙間から黒い魚がじっとこっちを見ていたり、彼らが共生していることも、肌で感じることができました。キラキラ光る魚がすぐ目の前を過ぎていったり、巨大なナマコがいたり…。夢中でカメラのシャッターを切り、あっという間に時間が過ぎていきました。

  事前にサンゴ村の方が、「こんな生き物がいる」「サンゴを傷つけないように注意して泳ぐ」というレクチャーをして下さったので、これがあの時説明した魚…という風に、より楽しく海を観察することができました。
  また、潮の流れで勝手に位置が変わってしまうので、どうしてもサンゴにぶつかりそうになったりします。その時も、どれだけサンゴが貴重なのか、どれだけ観光客により傷つけられているか…を事前に教えて頂いていたので、メンバー皆、頑張ってサンゴを避けて泳ぐことができました(笑)

■シーサー作り

  サンゴ村近くの工房で、希望者はシーサー作りをすることができました。
  漆喰を好きな形にして、目と鼻をつけて…お互いのシーサーを見て、同じものを作っても、皆少しずつ違うものができるね、と言い合いました。

■三線と踊りで交流会

  石垣島最後の夜は、たあづくやぁの皆さんと、お客の皆さん、素晴らしい三線と舞踊で歓迎されての交流会です!
  サンゴ村の方も来てくださって、皆でわいわい、踊ったり楽器をたたいたり、とても楽しい時間でした。

■石垣島ジェラートの試食!

  石垣島→西表島移動日には、石垣港で、サンゴ村の方お勧めのアイスを食べました!
  塩味、もずく味…美味しい新食感を楽しめました。

■西表島でガラパゴス?

  船酔いしながらも、西表島へ到着です。
  不思議なもので、西表島の空気は、石垣島とは少し違う感じがしました。より蒸し暑く、湿度が高い感じがしました。
  自由時間があり、ガラパゴス諸島から研究者の方達が講演に来るということで、ツアーにない内容でしたが、皆で聴きにいきました。
  暑い会場の中、地元の人でわいわい、がやがや。子供も沢山いて、内容は子供でも分かる簡単なものでしたが、ガラパゴスがどういうところなのか、どんな生き物がいるのか…興味深いお話を聴くことができました。

■紅露工房見学!

 石垣昭子さんの紅露工房では、織物の職場風景を見ることができました。
  機織り機のような機具で、青い色や白い色を幾重にも手織りしています。メンバーが「これは何を作っているのですか?」と聞くと、「白浜と空と海を表現しています」という返事が返ってきました。布の上に繰り返される白浜と空と海は、一つ一つ色合いが異なり、人の手で織る温かさが伝わってきました。
  石垣昭子さんはとても温かい感じのする方で、色々お話をしてくださいました。
  「ヤマナ・カーラ・スナ・ピトゥ」という、西表島のエコツーリズム・ガイドブックをメンバーの数人が購入し、昭子さんと、旦那さんの石垣金星さんにサインをして頂きました。その本には、私たちがツアーで巡った場所、ホテルの近辺の場所についても記載されており、読んで行って学んで、楽しむことが出来ました。

■フリータイム!ピナイサーラの滝・カヤック体験

  西表島では、シュノーケル組と、ピナイサーラの滝へ行く組とに別れました。
  ピナイサーラ組は、ベテランガイドさんに案内して頂き、カヤックとピナイサーラの滝を存分に体験しました。
  行きの車移動で、カンムリワシが電柱に止まっているのを見つけ、皆で熱心にシャッターを切りました。ベテランガイドさんでも、イリオモテヤマネコを見たのは今迄で数回しかないとのことで、残念ながら今回も見ることはできませんでした。そんな希少なイリオモテヤマネコが、車に轢かれ命を落とすことが多いというのは、とても残念なことだと思いました。

  慣れないカヤックでは、説明を聴きながら、行きたい方向に進まなかったり、岸にぶつかったりと皆で笑いあい、楽しく進んで行きました。景色がジャングルのようで、同じ日本なのに、私たちが普段見たこともない植物が沢山生い茂っていました。
  滝の上から見る景色はとても綺麗で、そこで食べる、ガイドさんが手際よく作ってくれた食事は格段に美味しいものでした。柵がないため、断崖絶壁になっており、皆恐る恐る、滝の下を見下ろしていました。遠くにシュノーケルの人がよくいるというポイントが見え、今シュノーケル組はあそこにいるのかなぁ、と皆で話しました。

  十月で水は冷たいものの、滝壷ではまだ泳ぐことができ、本当にピナイサーラの滝を満喫できた、と思います。
  紅露工房で購入したガイドブックに、観光シーズンのピナイサーラの滝は、人の放尿によるアンモニア臭がする、と書かれてありました。環境に負荷を与えずに自然を堪能する、本当の意味でのエコツーリズムの知識・常識、さらにはそのガイドが、今必要とされていると感じます。

■西表島の節祭

  西表島では、正月の祭り、節祭が開催されていました。海の向こうから神様を迎え入れ、五穀豊穣を願うお祭りです。
  島の人たち総出で行うこのお祭りは、とても神聖な印象を受けました。大事なお正月の行事に立ち合わせて頂いているのだと、感慨深くなりました。
  途中雨が降って来ましたが、道行く人達が「恵みの雨だ」と言っていたのが印象的です。
  島の人々が、自然と共に生き、その自然に感謝しているんだ思いました。
 

  このツアーでは、感動的な体験を沢山させて頂き、本当にありがとうございました!
  石垣島でも、西表島でも、島人の人たちが、感謝の気持ちを忘れずに、自然と共に生きていることがよくわかりました。
  エコツアーというものがどういうものか、最初はわかりませんでしたが、サンゴ村やピナイサーラの滝で肌で学んだように、観光客としての良識を持ちつつ、そこにある自然を堪能する―、そのこと自体を学ぶことなのかもしれないと思いました。
  また、いかに相手にわかりやすく伝えられるか―そのことも、とても大切であると思いました。伝え方次第で、エコの輪がもっと広がっていくのではないかと思います。

  このツアーで学んだことを活かし、私自身も、他の人へ大事なことを伝えていけるよう、頑張っていきたいと思います。
  貴重な体験を、本当にありがとうございました!



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