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生物の多様性とは、ただ生きものの数や種数が多ければいい、というものではありません。多様性の価値は、さまざまな景観がこの地球上に存在していること、そのものにあるのです。未来の地球の上で、多様な生命が生き残るためには、この多様な生態系と景観が欠かせないのです。
地球上には、さまざまな生命が、気候や地形などの条件に応じて、多様な生態系を形作っています。
例えば、太陽から多くの光を受ける暖かい地域では、種が多様に進化し、さまざまな生物が息づいているのを目にすることができます。
熱帯林やサンゴ礁といった、熱帯の自然がその代表です。
海のような、気温が低く、厳しい環境では、見られる生物の種類が限られており、多様性が低くなっています。
しかし、これらの環境では、それぞれ種の数は少なくとも、個体の数が多く、結果的にたくさんの生命が息づいている、という特徴があります。
また、高山帯や砂漠のように、気温が極端に低かったり、高かったり、また乾燥していたりする地域では、多様性、個体の数、いずれも少ないケースも見られます。
これらは、その限られた地域でしか見ることの出来ない、貴重な生態系を形作っており、その場所にしか生息していない、珍しい固有種も多く確認されています。
このような環境に適応した特定の生物の中には、絶滅の危機に瀕している種も、少なくありません。これらの生物たちを守っていくためには、その生物が生きる生態系そのものを守る必要があります。


