RSPOについて
WWFは世界各地で行なわれているパーム油の生産が、熱帯林の保全や、そこに生息する生物の多様性、森林に依存する人々の暮らしに深刻な悪影響を及ぼすことのないようにするため、「持続可能なパーム油」の生産と利用を促進する非営利組織、「持続可能なパーム油のための円卓会議」(RSPO)の設立を支援し、現在もその普及に取り組んでいます。
RSPO「持続可能なパーム油のための円卓会議」とは
環境への影響に配慮した持続可能なパーム油を求める世界的な声の高まりに応え、WWFを含む7つの関係団体が中心となり2004年に「持続可能なパーム油のための円卓会議(ラウンドテーブル)」が設立されました。
通称はその英名"Roundtable on Sustainable Palm Oil"の頭文字をとって「RSPO」と呼ばれます。
その目的は世界的に信頼される認証基準の策定とステークホルダー(関係者)の参加を通じ、持続可能なパーム油の生産と利用を促進することにあります。
RSPOは非営利組織であり、パーム油産業をめぐる7つのセクターの関係者(パーム油生産業、搾油・貿易業、消費者製品製造業、小売業、銀行・投資会社、環境NGO、社会・開発系NGO)の協力のもとで運営されています。
持続可能なパーム油とは?
パーム油を生産するアブラヤシ・プランテーションに関しては、農園開発のための熱帯林伐採だけでなく、その後の農園管理においても様々な問題が指摘されています。
そのような現実を踏まえRSPOは持続的なパーム油生産に求められる法的、経済的、環境・社会的要件を「原則と基準」としてとりまとめました。
具体的には、以下のような8つの原則と39の基準を定め、新たに手付かずの森林や保護価値の高い地域にアブラヤシ農園を開発しないこと、労働者・小規模農園との公平な関係などを求めています。
- 透明性へのコミットメント
- 適用法令と規則の遵守
- 長期的な経済・財政面における実行可能性へのコミットメント
- 生産及び搾油・加工時におけるベストプラクティス(最善の手法)の採用
- 環境に対する責任と資源及び生物多様性の保全
- 農園、工場の従業員及び、影響を受ける地域住民への責任ある配慮
- 新規プランテーションにおける責任ある開発
- 主要活動分野における継続的改善へのコミットメント
RSPOの認証油マークについて
生産されたパーム油はそのままの形で消費者の手に届くことはほとんど無く、その中間でいくつもの手を経て、見かけにおいてもまったく異なった姿になっていることが普通です。
したがってパーム油の認証では生産段階だけでなく、その後の流通過程も併せて管理する必要があります。RSPOでは管理方式の違いによって次の3通りのラベル表示を定めています。
1)分離方式:

生産農園から最終利用者に至るまで他の非認証油と混合されることなく取引される。
2)管理混合方式(マスバランス):
途中で他の非認証油と混合されてもその比率は最終利用段階まで厳密に記録され、利用者は当初の認証油相当量のみを認証油とみなす。
3)台帳方式(ブックアンドクレーム):
生産された数量の認証油を証券化し、それを利用者は必要な数量分の証券を購入する。実際には現物の認証油ではない非認証油を購入することになるが、生産者には相当分の金銭的な還元がなされる。
本来であればすべて分離方式で行なわれるのが望ましいところです。しかしそのためには流通の段階において新たな設備投資や管理システムなどが必要となり、それらのコストが採用の障害となる場合があります。管理混合及び台帳方式はそのような現実の流通の実態を考慮したものです。
RSPOの原則や基準については公式サイトをご覧ください



