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WWF、南極大陸で新種、ナンキョクグマを発見

2017年4月1日、WWF(世界自然保護基金)は、南極大陸に生息する新種のクマを発見したと発表しました。これは2016年9月、WWFジャパンが支援する南極海周辺での科学調査により、確認されたものです。

【ご注意】こちらの内容は、2017年4月1日のエイプリル・フール記事としての発信になります。

発見につながる最初のきっかけは、海上で採集された不可思議なペンギンの死骸でした。

調査隊を率いていたトム・ワタナベ隊長は、次のように語っています。

「調査海域で私たちが見つけたのは、何かの肉食獣に襲われたらしいアデリーペンギンの死骸でした。

最初、私たちはこれをヒョウアザラシの仕業かと思ったのです」

ジェンツーペンギンを襲うヒョウアザラシ。南極の生態系の頂点に立つ野生動物の一種。

しかし、二日後、調査隊は近くの海域で思わぬものを発見しました。

「それは、同じ肉食獣に襲われたと思われる、ヒョウアザラシの死骸でした」

南極大陸沿岸に生息し、最大で3メートルを超えることもある、獰猛なヒョウアザラシを襲う動物はそうそういません。

唯一考えられるのは鯨類のシャチですが、死骸にのこされた傷跡、特に噛み跡と、爪によると思われる傷は、明らかにシャチのものではありませんでした。

氷上にヒョウアザラシを襲った3頭のシャチ。魚やオキアミ以外を捕食する野生動物では、南極周辺で最大の種である。

そこで調査隊は、事務局長の帰還命令を押し切って発見海域を中心に探査を続行。

その結果、4日目の朝に、海を泳ぐ大型の動物を発見したのです。

「最初は分かりませんでしたが、それは明らかにホッキョクグマによく似た動物でした。

泳ぎはとても巧みで、我々が近づくと海中に潜り姿を消しました」

調査隊はその後、遠方の氷上にいるこの動物の撮影に成功。さらにその場所に残された毛も採集することができました。

撮影されたナンキョクグマ。大きさはホッキョクグマとほぼ同じくらいとみられる

DNA調査の結果、分類学的には南米に生息するメガネグマに近いらしいということが判りましたが、ホッキョクグマと似た生態、特徴も持つと思われ、同様の生息環境下で異なる生物が似た進化を遂げる、収斂進化の一例としても注目されます。

この世界を驚かせた発見について、WWFジャパン自然保護室長の東梅貞義は、次のように言っています。

「海中でペンギンやアザラシを獲るほどの能力を持つと思われる、ナンキョクグマの生態は、まだ謎に包まれており、どれくらいの数が生息しているかも不明です。

しかし、目撃例や報告の少なさから、生息域はきわめて限られていると考えられます。

WWFジャパン自然保護室長の東梅貞義。もとい、南米大陸に生息するメガネグマ。顔の周りを縁取る白い毛が、めがねのように見える。南半球に生息する唯一のクマ科の野生動物。

そうした中で、今年、南極大陸では過去に例を見ない規模での氷の減少が報告されました。

これが気候変動(地球温暖化)による影響なのか、関係性はいまだ科学的に明らかにされていませんが、地球全体で現在、異常気象の発生が認められていることは確かです。

北極での海氷の減少がホッキョクグマを追いつめているように、南極での環境変化がこの新発見のナンキョクグマを、同じく危機に追いやっている可能性は、十分に考えられます。

また、こうした環境の変化が、これまで南極の海で人に知られず生きてきたこの動物を、私たちの目の前に押し出すことになったのかもしれません。

北極の海に生息するホッキョクグマ。泳ぎが得意で、学名のUrsus maritimusも「海のクマ」を意味する。

今、「パリ協定」の合意により、国際社会が明らかに示した温暖化の脅威の無い未来に向けた強い意思が、一部の大国の後ろ向きな政策転換によって、妨害されようとしています。

しかし、今回の発見が物語る通り、自然界にはまだ私たちの知らないことが数多くあります。

そうである以上、私たち人類はもっと謙虚に、そして真摯に、地球という星の未来を考えねばならないはずです。

今回のナンキョクグマの発見を通じて、今一度、私たちはそのメッセージを、世界の国々とホワイトハウスに訴えたいと思います」

ナンキョクグマ(撮影協力:Photoshop)

  • ご注意:こちらの内容は、2017年4月1日のエイプリル・フール記事としての発信になります。

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