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WWFの活動

アムールヒョウ保護のための新型車を導入

極東ロシアのケドロバヤ・パジ自然保護区で、保護区の管理活動に役立てられる、新型オフロード車「UAZ -ファーマー」が導入されました。この2台のオフロード車は、森林保全に取り組むWWFロシアが、自然保護区当局と結んだ協力協定に基づいて購入したもので、今後の活動の拡大が期待されます。

アムールヒョウの森

極東ロシアのケドロバヤ・パジ自然保護区は、世界的に絶滅が心配されている、ネコ科の希少動物、アムールトラとアムールヒョウが、ともに生息するロシアで唯一の自然保護区です。

もともと、約1万8,000ヘクタールの広さを持っていたこの自然保護区は、2008年に規模が大きく拡大されました。
新しく連邦保護区として設立された「ヒョウの森」保護区が、新たに領域に加えられたのです。
この「ヒョウの森」は、すでに設定されていた2つの野生生物保護区「バルゾビー」と「ボリソヴスキー高原」、併せて16万9,429ヘクタールを統合したものです。

ロシア連邦政府が出した、この保護区拡大の法令により、それまで異なる管轄だった3つの保護区が、全てロシア天然資源省、つまりロシアの連邦政府機関の管轄下に移されることになったのです。

この統合によって、現在はその下にあるケドロバヤ・パジ自然保護区当局により、保護区のパトロールや管理、運営が一元的に行なわれるようになったため、トラやヒョウだけでなく、保護区内に生息するさまざまな希少動植物種の保護も、大きく前進することになりました。

しかし一方で、規模の拡大化によって、運営が難しくなってきた面もありました。活動に協力する、自然保護NGOによる支援の役割も、より大きなものになりつつあります。

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ケドロバヤ・パジ国立自然保護区に引き渡されたUAZ車。トラとヒョウの保護活動に利用される

さらなる保護の推進を

WWFは、極東ロシアでの自然保護活動を始めた1994年以来、ケドロバヤ・パジ自然保護区の保護体制を改善する取り組みを継続。1999年には、WWFが主導して策定された『アムールヒョウ保全戦略』の枠組みを基にした、保護策が実行されました。

2008年のケドロバヤ・パジ自然保護区の拡大についても、長い間ロシア政府に働きかけ、これを実現させました。
連邦政府機関の許で管理されることになった、拡大されたケドロバヤ・パジ国立自然保護区は、WWFと協定を交わし、保護区の運営とその改善に協力して取り組みながら、動植物の生物多様性の保全と、地元住民への環境教育を推進しています。

アムールヒョウとアムールトラの保全も、この協定の特に重要な課題の一つに位置付けられています。密猟対策プロジェクトの実施や、違法伐採、森林火災への対応、自然保護に違反した行為の最新情報の収集などが、行なわれています。

そして2010年、WWFはトラやヒョウの保護活動を支援する一環として、新たに百万ルーブルの資金を保護区に充当し、パトロールなどに使用する、新しい自動車UAZファーマーオフロードバスを2台調達しました。すでに、この2台は、現場での使用に耐えるべく、さまざまな装備を積み、動き始めています。

ケドロバヤ・パジ国立自然保護区のセルゲイ・コホヤコフ所長は、「ケドロバヤ・パジ自然保護区に、常に約束を守るWWFのようなパートナーがいることを喜んでいる」と、保護区の統合を含め、WWFが行なってきた組織的・財政的支援に感謝の意を示しました。

また、WWFロシアのアムール支部のユーリ・ダーマン代表も、「ヒョウの森」がWWFにとっても、重要な保護区のモデル地区であることを強調し、「ロシア連邦政府がついに沿海地方のトラとヒョウの保護を行なう体制を確立してくれたことを心強く思っている」とコメント。これまでWWFが払ってきた努力と多くの時間と資金が、今後さらに、良い形で活かされることを、期待しています。

2010/2/19

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