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地球環境の今

地球環境の今

今や2万種を超えた、絶滅の危機にある野生生物
失われる熱帯の森や、サンゴ礁の海
そして、世界中を襲っている大規模な気候変動

「今、地球の環境はどうなっているの?」
「自然や資源の破壊は、どれくらい進んでいるの?」
「私たちの未来はどうなるの?」

そんな問いに答えるため、WWFはグローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)と共に『Living Planet Report:生きている地球レポート』を発表してきました。

自然の豊かさは5割減

『Living Planet Report:生きている地球レポート』が設けている、大きな指標の一つが、地球の生物多様性の劣化を示す「LPI:Living Planet Index(生きている地球指数)」です。

これは、世界各地の陸域、川や湖などの淡水域、海洋に生息する、3,000種以上の野生生物の10,000以上の個体群を調査し、個体数がどれくらい減少したかを基に計算したものです。

この「生きている地球指数」は、1970年時点と比較して、世界平均で52%も低下しています。つまり、地球の自然の豊かさが、それだけ損なわれてきた可能性を示しています。

世界では今、2万種を超える、野生の動物や植物が、深刻な絶滅の危機にさらされていますが、そのことも、この失われゆく地球の自然環境の現状と大きく関係しているといえるでしょう。

こうした環境の悪化の大きな原因となっているのが、人類による地球の「使いすぎ」です。

生きている地球指数(LPI)

収支は大赤字!地球がもう一つ必要に?

『生きている地球レポート』のもう一つの指数「エコロジカル・フットプリント」では、この人間の自然資源に対する需要と、環境への圧力を示しています。

「エコロジカル・フットプリント」とは、木材などを生産している森林や、魚介類などをもたらす海洋、農場、牧草地といった、現在人類が消費している物を生み出すために必要な、生産性のある「土地」を、架空の面積に置き換えたもの。

ここには、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素を、自然の状態で吸収できる土地に相当する面積も含まれています。

この「エコロジカル・フットプリント」を基に、現在の人類による消費の大きさを計算すると、地球1個分の生産量に対して、1.5個分の利用をしていることがわかります。

つまり0.5個分、使いすぎている、ということです。

この現在オーバーしている地球0.5個分の消費分は、いわば森や海などでの乱獲や、大量の二酸化炭素を排出することで、未来から「先借り」してしまっているわけです。

これは、地球が本来もっている生産力を超え、原資を食いつぶす形で、人類が消費を拡大し続けている、ということに他なりません。

現在のまま消費の圧力が大きくなり続ければ、2030年には、地球2つ分の資源が必要になる可能性も指摘されています。

エコロジカル・フットプリント

国や地域によるちがい

もちろん、こうした消費の大きさや、自然環境への圧力は、国や地域によって異なります。

1人の人間のエコロジカル・フットプリントは、住んでいる国や地域によって、大きく左右されます。使っている製品やサービス、エネルギーの消費量などが、それぞれ異なっているからです。

たとえば、人類すべてが一年間、インドネシアの平均的な市民と同じ生活をするなら、地球の生物生産力の3分の2で十分となります。

しかし、もし全人類がアメリカ合衆国の平均的な市民と同様の生活をするならば、4個分の地球の生産力が必要となります。

つまり、環境問題の解決を目指す時には、こうした地域や国による事情、特に貧困などの社会問題をも含めた視野で、国境をこえた協力のもと、取り組みを行なう必要があるのです。

地球1個分という解決をめざして

WWFは地球の自然環境を未来に引きついでゆくために、「地球1個分という観点」から、すべての人に食糧・水・エネルギーを保障できるように、より良い選択肢を提示し、その実践を目指しています。

自然資産の保護

劣化した生態系を再生し、重要生息地の消失に歯止めをかけ、保護地域を大幅に拡大する

より良い生産

投入する資源の量と廃棄物の量を削減し、資源を持続可能に管理し、再生可能エネルギーの生産を拡大する

より賢い消費

フットプリントが少ない生活習慣を通して、持続可能なエネルギー消費や健全な食糧消費を促す

金融投資の流れの改革

自然の価値を査定し、環境面および社会的コストを勘定に入れ、自然保護、持続可能な資源管理および技術革新を支援、奨励する

公平な資源管理

今ある資源を共有し、公平で生態学的な影響を考慮した選択をし、GDPを超えた成功指標を用いる

よりよい選択
よりよい選択

生きている地球レポート

このレポートは、1998年に初めて発表したもので、世界の生物多様性の劣化と、人類が地球環境にかけている負荷の圧力を、数値化したものです。

Living Planet Report 2014(生きている地球レポート)

生きている地球レポート:パネル

エコロジカル・フットプリント・レポート 日本2012

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