コミットメント企業の取り組み事例

コミットメント(社会への公約)を表明した企業等から、サーキュラー・エコノミーの考え方を採り入れた製品やサービス、共同の仕組みが出てきています。

ライオン株式会社

ハブラシ・リサイクルプログラム

ライオンは、オーラルヘルスケアに関わる企業として、生活者の歯と口の健康増進を応援しています。また「環境対応先進企業の実現」を経営目標に掲げています。歯と口の健康のために定期的なハブラシ交換(1回/月)を促すことで健康維持を、ハブラシを“手軽”にリサイクルする場を提供すること環境負荷低減を、それぞれ目指しています。この活動は、2015年にテラサイクル合同会社と提携し始めました。これまでに全国約950か所の回収拠点を設け、様々な団体等の皆さんに参加いただいています。中には、何方でも参加いただける拠点もご用意しています。

2020年からは墨田区・タカプラリサイクル株式会社と、地域密着型プログラムも始めました。こちらは区内の公共施設に回収拠点を設けています。回収した使用済みハブラシは、植木鉢などに再生し回収に参加者へのポイント返礼品や、定規を作成し学校の環境教育のなかで再生実例として活用しています。

この取り組みによる効果

これまでに90万本余の使用済みハブラシをリサイクルしています。テラサイクル社との取組みでは、集めた重量に応じてポイントが付与され、そのポイント数に応じて、ハブラシをリサイクルして作られたプラスチック製品(植木鉢等)との交換に加え、教育支援・地域支援などの寄付に換えることで地域にも還元できる仕組みになっています。また、学校関連拠点が全体の1/4になっており、ハブラシ・リサイクルが、プラスチック問題やSDGsに関する学びの一つとしても機能しています。

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