BEE 2026
第3期のご紹介
- 第3期(BEE 2026)
- 第2期(BEE 2025)
- 第1期(BEE 2024)
Seminarゼミ
(1)環境課題起点の保全事業ゼミ
特定の地域・生態系・種を対象に、専門的な環境知見を保全アクションへと落とし込み、環境ToCを通じて地域における自然環境インパクトの最大化を本気で目指します。

メンター

採択者
(2)事業起点の環境課題解決ゼミ
ビジネスを通じて社会の仕組みを変革しグリーンウォッシュを回避しながら、事業推進によってネイチャーポジティブに貢献する道筋を環境ToCで可視化します。

メンター

採択者

Shigeki Yasumura
安村 茂樹
WWFジャパン自然保護室 オフィサー
サンゴ礁センター駐在時に地域住民主体の環境調査を立ち上げ(現在も石垣島、久米島で継続中)。南西諸島域にて、多分野の研究者と協働した野生生物有害化学物質汚染調査、生物多様性評価調査を指揮。GIS手法を用いた保全重要域図は生物多様性条約で示されたEBSAに、野外調査ではオキナワトゲネズミ再発見や久米島沖のサンゴ大群集発見に寄与。UNEP/GEF黄海プロジェクトと連携した日中韓湿地保全活動をリードし、2020年より緊急支援や淡水・教育活動に関わる部門を統括。

Takashi Uemura
上村 崇
epiST株式会社 代表取締役社長/CEO
epiST Ventures株式会社 代表取締役CEO/マネージングパートナー
2005年、AI・データサイエンスをコアとする株式会社ALBERTを創業、代表取締役社長に就任。
2015年、ALBERTの東証マザーズ市場への上場およびその後のトヨタ自動車、東京海上等との資本業務提携を実現。
ALBERT創業以来、国内の様々な大学・研究機関とのコネクションを構築し、100名以上のサイエンティスト・AIエンジニアを擁する組織に育てる。この活動の中で、日本の産学連携における課題を知り、問題意識を抱き、2019年にepiST株式会社およびepiST Ventures株式会社を創業。
epiST株式会社の代表取締役社長/CEOに就任。また、epiST Ventures株式会社の代表取締役/マネージングパートナーとしてスタートアップへの投資支援を担当。
早稲田大学卒業。

Eisuke Ito
伊東 英祐
藍然株式会社 代表取締役 / NPO法人MOTTAI 理事
#ジビエ #狩猟 #食の循環
■プロフィール
東京都出身。現在は神奈川県小田原市と北海道中川町の二拠点で活動しています。慶應義塾大学SFCで地域・農業・食のあり方を学び、在学中にNPO法人MOTTAIの立ち上げに関わり、理事として鶏解体ワークショップや食育プログラムを企画・運営してきました。在学中に小田原へ移住し、農家・猟師・飲食店と関係を築きながら、獣害や食資源の未活用という地域課題に向き合っています。2025年に藍然株式会社を設立し、現在はジビエ卸、インバウンド食体験ツアー、AI受注システム開発を推進。食と自然の接点を事業にすることを軸に、北海道中川町の地域活性化企業人としても、現場で得た課題感をもとに、産地と都市をつなぐ持続可能な食の流通づくりに取り組んでいます。
■事業タイトル/概要
藍然ジビエ流通事業 ―野生鳥獣の持続的食資源化―
「食を通して、本物の豊かさを日常にする」をミッションに、野生鳥獣を持続的な食資源として活かすジビエ流通事業を展開しています。あわせて小田原・北海道を始めとした全国の地域事業者と連携し、捕獲から処理、品質管理、飲食店への卸売までをつなぎ、鹿や猪、熊などを都市の食卓へ届けます。飲食店向けには小口・多品種でも扱いやすい受注体制を整え、産地側には新たな収益機会をつくることを目指しています。あわせて、狩猟や解体、調理を含む食体験ツアーを企画。AI受注システムも自社開発し、小規模産地でも安定的に販売できる仕組みをつくり、環境保全と地域経済が両立するモデルに挑戦しています。

Hitoshi Oyaizu
小栁津 仁
gftf+岐阜県飛騨市地域おこし協力隊
#里山 #和紙 #不耕起栽培
■プロフィール
1986年愛知県生まれ。京都精華大学芸術学部デザイン学科建築専攻卒。デザイン活動の傍ら、友人の出産祝いを機に和紙プロダクトを開発。職人を訪ね産地を巡る中で、産業縮小により一次産業から切り離され荒廃していく源流域の現実を目の当たりにする。この原体験から2024年、岐阜県飛騨市の地域おこし協力隊【山中和紙振興プロジェクト】に着任。現地で原料「楮」の生産に向き合う中で、「どれほど長く大切にできるものをつくっても、それを育む環境と暮らしが失われてしまえば意味がない」と痛感。伝統知である「人の営み(適切な攪乱)」を現代の環境インフラへと翻訳し、流域全体の自然資本再生に挑んでいる。
■事業タイトル/概要
楮6Xプロジェクト
源流域の自然資本(水・土・生態系)にポジティブな影響を与える「環境インフラ」の構築を目指し、伝統産業 of 知見を活かした楮(こうぞ)の不耕起栽培と、その自律的な維持コストを賄うビジネスシステムの確立に取り組んでいます。これまでに約10aの耕作放棄地を整備して約200本の苗を定植し、深根性を持つ楮によって土壌を緊縛、下流を含む流域全体の「天然のダム機能」と「水質浄化機能」の回復を検証してきました。また、従来廃棄されていた楮葉の食用化といった未利用資源の全量活用や、次世代への環境教育を実践しています。自然資本の回復を生業としながら循環させる新しい環境再生型モデルの確立を目指しています。

Yuzuha Kusunoki
楠 ゆずは
Good Life on Earth 3期生 / 広島大学生物生産学部 / 日本野鳥の会
#渡り鳥 #生物指標 #ジョウビタキ
■プロフィール
2004年鳥取県米子市出身。広島大学生物生産学部生物生産学科分子農学生命科学プログラム在籍。 幼少期から生きものが大好きで山・川・海で遊びながら育つ。初めは特に昆虫に興味を持ち、昆虫標本を作ったり家で何十種類も飼育し繁殖させたりしていた。 小学校の頃にバードウォッチングクラブに入り、鳥に興味を持ち始める。小学4年時からブッポウソウという鳥の自由研究を始め、小学6年時に日本鳥学会の高校生部門で発表する。2016年、本来 winter bird であるジョウビタキの鳥取県大山での繁殖が確認され、標識調査に立ち会う。「次の年は来るのだろうか」と興味が湧き、2017年中学1年時から繁殖調査を開始する。同年、研究成果を日本鳥学会の高校生部門で発表し最優秀賞を受賞する。 高校でも研究を継続し、繁殖戦略をどのように変化させていくのかに着目する中で生態学的観点だけでなく遺伝学的観点からも研究したいと考える。広島大学生物生産学部に入学し現在も研究を継続している。
■事業タイトル/概要
渡り鳥を生物指標に~鳥取県大山におけるジョウビタキの繁殖調査から~
「渡り鳥から環境変化を読み解き、人と自然が共に生きる社会へ」。渡り鳥を環境変化の指標生物として活用するとともに、子どもたちの自然体験を通じて地域の保全の担い手を育むことを目指す。課題意識として、気候変動や土地利用の変化に伴う生態系の変化を早期に把握・予測する仕組みが十分に整っていないこと、また自然体験の減少により自然を自分事として捉えられない人が増え、地域で自然を守る担い手が減少していることに着目。ジョウビタキをはじめとする渡り鳥の行動変化を研究し、環境変化の可視化・予測につなげるとともに、市民参加型調査や子ども向け自然体験プログラムを展開する。研究成果を地域社会へ還元し、自治体や教育機関、企業、地域住民と協働しながら、生物多様性の保全と次世代の環境保全人材の育成を両立する持続可能な仕組みの構築を目指す。

Mizuho Miura
三浦 瑞穂
京都芸術大学
#生物多様性 #ニホンイヌワシ #休荒廃農地
■プロフィール
幼少期に星野道夫氏の作品に触れ、生物や自然に関心を抱く。大学卒業後はPR・広報の分野でキャリアを積みながら、身近な里山環境を保全する団体へ参加。事務局員として多くのボランティアと活動・交流する中で、環境への強い想いはあっても、活動内容や組織自体を持続的に運営する難しさを学び、環境保全に還元する事業モデルを考え始める。
現在は京都芸術大学ランドスケープデザインコースに在籍し、空間表現を通じて生物の生息環境や地域の色を伝えることをテーマに取り組む。
これまでのキャリアや経験を活かし、ステークホルダーとの対話から収益モデルの構築、地域の自然・社会と繋がる土地管理までを包括的に担い、生物と人が共生できる社会の向上を目指す。
■事業タイトル/概要
いきループ・プロジェクト
本プロジェクトは、荒廃農地や役割を終えたスキー場を活用し、ニホンイヌワシの餌場となる草地環境を再生する試みです。近年減少が進むニホンイヌワシの生存には、狩り場となる見通しの良い草地や、豊かな生物多様性が不可欠です。しかし、現代においては、こうした開かれた空間を維持していくことは困難となっています。
この課題に対し、草地環境の整備と産出物の商品化による収益モデルの確立を目指し、地域の土地課題の解決と環境再生を両立させることで、持続可能な経済活動への転換を目指します。持続的な草地管理を通じて豊かな生態系を育み、環境保全と地域活性化が相互に循環する未来を創造します。

Hiroyuki Okamura
岡村 裕之
株式会社TERRA(設立準備中)
#宇宙から森を見る #生物多様性 #衛星データ
■プロフィール
広島県東広島市の、森と川に囲まれた町で育ちました。山を駆け上り虫を追いかける少年で、将来の夢は『もののけ姫』のアシタカ。生き物と自然が大好きでした。一方で小学4年生のとき、科学雑誌Newtonで宇宙のインフレーション理論に出会い、宇宙にも夢中になりました。
日本宇宙少年団でロケットを自作し、大学ではJAXAはやぶさ2の画像解析チームに、大学院では火星の太古の姿を推定する研究に取り組みました。「人類が宇宙に気軽に住める世界をつくりたい」——その第一歩として、エネルギーと宇宙をつなぐため関西電力に入社しました。
しかし技術が進むほど自然が壊れていく現実に、葛藤も抱えてきました。だからこそ「人類が発展するほど、森と宇宙が豊かになる世界」をつくりたい。研究で培った衛星の目で、地球の自然を守るForestScopeに挑戦しています。
■事業タイトル/概要
ForestScope(フォレストスコープ)
ForestScopeは、衛星データと現場データを掛け合わせ、企業や自治体が保有する森林・緑地の「自然の状態」を継続的に可視化するサービスです。2025年施行の地域生物多様性増進法のもと「自然共生サイト」の認定が広がる一方、認定後は継続的なモニタリングと報告が求められ、多くの企業は高コストな環境コンサルへの外注に頼っているのが実態です。
私たちはSentinel-2などの衛星画像による植生の時系列解析で景観変化をマクロに捉え、林業従事者が装着したデバイスで撮影する現場写真「Forest Scan」でミクロな生物多様性データを集めます。両者を統合したダッシュボードで、種の分布や植生の被度を継続的に記録し、改ざんされにくいエビデンスとして提供します。企業・林業・自然の三方よしを実現し、「人類が発展するほど森と宇宙が豊かになる世界」を目指します。

Kaori Kono
河野 香織
葉山町
#はやまエシカルアクション #葉山歩き #持続可能なまちづくり
■プロフィール
葉山町役場職員。広報担当として町政情報の発信に注力し、令和4年全国広報コンクール町村の部で総務大臣賞を受賞。広報の仕事に携わる中で、行政主組のまちづくりに限界を感じ、デザイン思考を用いた共創のアプローチを学ぶべく大学院へ進学。京都芸術大学大学院(学際デザイン研究領域)にて、社会における共創のあり方を学術的に探求し、2026年3月にMFA(美術修士)を取得。
2022年より、町民・事業者・行政が共に考え行動する「はやまエシカルアクション」の立ち上げに携わり、企画・運営・情報発信を担う。環境部局との連携を通じて多くの町民や事業者と対話を重ねながら進めてきた取組みが評価され、2025年に第13回グッドライフアワード環境大臣賞を受賞。「一人の100歩より、100人の一歩」を合言葉に、地域とともに持続可能なまちづくりのために行動を積み重ねている。
■事業タイトル/概要
エシカルタウン・葉山~町民全員で創る、持続可能な新しい常識~
エシカルな消費と行動を、負担感なく「地域の当たり前の文化」として根付かせることを目指します。課題意識として、個々人の善意が環境保全に繋がっている実感が持ちにくい構造があることに注目。行政が地域のハブとなり、エシカルな取組みを可視化・称賛する「パートナー制度」や「アワード」を通じて、町民や事業者が自発的に環境配慮を選べる環境を整備しています。直近では、マイタンブラー普及などを通じた経済循環のモデルケース構築を行いました。地域コミュニティが主役となり意思決定・実行できる体制を核とした葉山発の持続可能な共創モデルの確立を目指します。

Nobuaki Takahashi
高橋 伸明
新渡戸文化中・高/玉川大学/杏林大学/早稲田大学大学院 他
#パラレルキャリア教員 #越境 #共創
■プロフィール
2026年3月まで早稲田大学大学院教育学研究科後期博士課程に在籍し、同年4月より同大学院の非常勤講師を勤める。専任教諭としては国語科教員として都立高校で2校働いた後、現在は新渡戸文化中学校・高等学校で学級担任ならびにキャリアサブチーフ(進路副部長)を務める。そのほか、玉川大学教育学部、杏林大学保健学部など複数の大学で非常勤講師を務める。また行政においても、区役所環境部の環境審議会委員をはじめ複数の会議委員を兼任する。複数の教育現場や社会のフィールドで多刀流として働くパラレルキャリアを実現している。
「教育には社会と未来を変える可能性がある」という信念のもと、従来の知識偏重型教育の枠組みを疑問視し、生徒が社会に越境して主体的に学ぶ「社会との共創型教育」の先駆的な実践に尽力してきた。学校と社会を横断的に結びつけ、次世代が社会課題解決ではなく社会創造の主体として未来を切り拓くための伴走者であり、教育界における新たなキャリアと教育のあり方を体現・探究し続けている。
■事業タイトル/概要
森と生き物を守るために!中学生が開発した日本初の日本製FSC認証紙おりがみで広げる次世代へのプロジェクト
本プロジェクトは、次世代の行動変容を通じて持続可能な森林保全とネイチャーポジティブの実現を目指す環境普及事業である。WWFジャパン様の監修とFSCジャパン様の協力、地元印刷企業と共創して「日本初」の「日本製FSC認証紙を使用したおりがみ」を開発。これを用いた体験型ワークショップを通じて親子層をはじめ、これまで環境問題への関心が薄かった人々へも日常の中でエシカル消費を選択する直接的な行動変容を促してきた。
開発した折り紙は既に2,500部以上を製造し、行政主催のエコフェアをはじめ多くのイベントで1,500人以上に体験として提供。「プロダクトの魅力と共感」を原動力に、消費者が無意識に環境配慮型製品を選ぶ社会の実現に向けて奔走する。

Kanon Tanaka
田中 かのん
Paint The World
#持続可能な農業 #貧困問題 #ミャンマー
■プロフィール
2004年、兵庫県生まれ。中学生のとき、NGOの企画でミャンマーを訪れ、貧困が理由で病院や学校に行けない同世代の子どもたち、正しい情報を持ち併せていないことや貧困による自然破壊があることに衝撃を受けた。その中でも特に公衆衛生や感染症などについて学ぶべく、東北大学医学部保健学科看護学専攻に進学。
政治や災害による貧困がますます進む中、現地での貧困に伴う医療教育の資源不足、自然災害などの現状を目の当たりにし、まずは人々の経済的課題を解決しなければならないと強く感じ、大学を退学。現在は、ミャンマーで雇用創出による貧困問題解決とアグロフォレストリーによる環境問題解決をめざし、人々の健康に寄与するブレンドティーの開発に取り組んでいる。
■事業タイトル/概要
Garden Spoon
私の事業は、ミャンマーの人々が抱える健康課題と、農村地域の経済課題を同時に解決することを目指すソーシャルビジネスです。現地で栽培されるハーブを活用した健康茶を開発・販売し、日常生活の中で無理なく健康を意識できる習慣づくりを支援します。
原料は現地農家から継続的に仕入れ、日本を中心とした健康志向の消費者へ販売することで、農家の安定した収入向上につなげます。また、環境負荷の少ない栽培方法や資源を有効活用した商品づくりを推進し、地域の自然環境を守りながら持続可能な農業の実現にも貢献します。将来的には、自社工場を設立し、加工や製造工程における雇用を創出・拡大することで、地域の雇用機会の増加と経済の活性化にも取り組みます。健康・経済・環境の3つの課題を一体的に解決し、持続可能な地域社会の実現を目指します。