Wild Wonders of Europe Florian Moellers WWF

慈善を超えて~自然保護活動への寄付とは~


寄付相談担当のルドンです。
芸術の秋ですね。先日ふと詩の本を開いたら、こんな一節が目に留まりました。


慈善、
深い憐れみを持ち
助けを求めるものがいれば
何であれ持てるものを与える。


14世紀の詩人ギヨーム・ド・マショーの作品です。
「求めるものに与える」という寄付や喜捨などの慈善行為は宗教や文化の違いを超え世界各地に昔から存在します。

でも、21世紀になって、大量生産・大量消費を続けてきた私たちの社会では、「求めるものに与える」のバランスが崩れ、必要なところに与えられず、憐みのない場所に溢れる、なんてことが多いように感じます。

© Marius Brants WWF

生きものの宝庫、南米パンタナールの大規模森林火災。

人間の身勝手な行動で、動物や植物、海や森が傷つき、待ったなしの状態となった今、自然保護活動は他人事ではありません。ご寄付を頂いた方からは、今までにない酷暑や台風被害など、気候変動を肌で感じ、何とかしなければとの思いで支援を決めたという声も。地球規模の環境問題について考え、行動すること、寄付することは、慈善を超え、今後この地球で生きていくうえで「必要なこと」になろうとしています。

とはいえ、目の前で傷つく誰かを支援することに比べ、自然保護活動への寄付は、わかりにくいとも言われます。

自然を相手に、声なきものの声を拾う地道な調査活動や、問題の原因を探る努力の数々は、可視化しにくいものです。
WWFジャパンでは、動植物が絶滅して自然環境を回復できなくなる前に、保全にむけた枠組みを作り、サステナブルな社会の実現に向けさまざまなパートナーと各地で活動を続けています。

私たち人間が生きるには、どうしても自然の恵みを利活用しなければなりません。例えば、エコラベルなどの認証制度を広め、自然を守りたい消費者の思いを企業の側にもしっかり受け止めてもらい、製品の製造過程で発生する環境への負荷を減らす動きが、今よりもっと広がれば、無茶な消費を繰り返す社会の姿を、少しずつ変えて行けます。

この活動が、50年後、100年後の未来に、豊かな緑としてかえってくるように。そんな思いを込めて、私たちは今日も難しい交渉の現場で積極的に取り組みを進めています。

私たちは、失われたことに気が付いてからではもう遅い、ということを知っています。緑豊かな未来を描くWWFの取り組みは、ご寄付をはじめ、みなさまのご支援によって支えられています。みなさまの「何とかしなければ」というお気持ちの受け皿になってゆけたらと思います。

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ファンドレイジング室 高額寄付相談担当
ルドン 絢子

北海道出身、ソルボンヌ(パリ第4)大学にて修士号取得。
国際的な家庭環境に育ち、フランス近現代思想を学ぶ。その後、日本では学べない特殊な研究のために渡仏、パリと東京の往復生活を含めれば、フランス在住歴は10年になる。人権擁護や人道支援系NGOでの職務を経て、2020年5月から現職。

世界各国飛びまわっていても、心の拠りどころはいつでも故郷北海道の自然の風景です。パリではレジ袋など使わず市場で季節のビオ野菜(無農薬有機栽培のお野菜)を楽しむ生活スタイルを当たり前と思って生活していました。世界には解決すべき問題が山積みですが、変えたい気持ちを持つ人たちと保護活動の橋渡しをするこのお仕事で、明るい未来の実現を目指しています。ご寄付ご検討の際には、ぜひお気軽にご相談ください。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

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