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生きもの豊かなチリの海を守っていくために


日本のみなさんこんにちは、WWFチリのマリア・エリッサです。

チリ南部、チロエ島と本土を隔てる湾の一つコルコバド湾にある、「ピティパレナ・アニーウェ海洋保護区(Pitipalena-Añihué)」。私は2015年より、関係者と協力して、この保護区の管理計画づくりに取り組んできました。

2018年には、とても嬉しいことがありました。
保護区の周辺に住む地域の方々、サケ養殖を行なう企業、政府関係者との話し合いを重ね、遂にその計画案を完成させることができたのです。

関係者が協力して海洋保護区の管理計画がつくられるのは、チリで初めてのこと!

ピティパレナ・アニーウェでの取り組みは、海洋保護区を関係者が協力して適切に管理していくための、先進的な事例となりました。

保護区周辺の集落「ラウル・マリン・バルマセーダ(Raúl Marín Balmaceda)」の人びとと管理計画策定に関わる関係者
© WWF-Chile

保護区周辺の集落「ラウル・マリン・バルマセーダ(Raúl Marín Balmaceda)」の人びとと管理計画策定に関わる関係者

チリの海を守っていくためには、こうした事例を他の場所にも広げていくことが欠かせません。

そのための重要な一歩として、2019年8月には、チリの環境省とともに、「適切な海洋保護区の管理に向けたワークショップ」を開催しました。

左がWWF、右がチリ環境省のロゴマーク
© WWF-Chile

左がWWF、右がチリ環境省のロゴマーク

ワークショップには、海洋保護区の管理に関わる政府関係者や専門家をはじめ、34名もの方々が参加!

関係者が協力して管理をしていくことの必要性について話し合い、ピティパレナ・アニーウェの成功事例も広める、貴重な機会にすることができました。

海洋保護区の管理について話し合う参加者たち
© WWF-Chile

海洋保護区の管理について話し合う参加者たち

チリではサケ養殖など人間の利用が拡大し、海や野生生物に脅威が迫っています。

ピティパレナ・アニーウェのような取り組みが広がり、他の海洋保護区でも関係者の協力による管理が進むよう、引き続き取り組んでいきます。(編訳:自然保護室 吉田)

ワークショップの参加者たち
© WWF-Chile

ワークショップの参加者たち

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