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フリマアプリに出品された「珍獣」その正体は!?

2017年12月11日|西野

今日、フリマアプリ「 メルカリ」を利用し、「珍獣」の剥製を販売しようとしたとして、2人が書類送検された、というニュースが流れました。

この「珍獣」とは、センザンコウ。

アジアとアフリカに生息するウロコを持つ珍しい哺乳類で、歯がなく、シロアリやアリを長い舌で舐めとって食べます。

このセンザンコウは今、世界で最も密猟の被害を強く受けている動物と言われています。

ウロコは伝統薬の材料に、肉は珍味として珍重されているためです。

コミミセンザンコウ(Manis pentadactyla)。アジアに生息するセンザンコウの一種。東京の上野動物園で見ることができる

そのため、ワシントン条約では今年1月、アジアとアフリカに生息するセンザンコウの全種について、商業目的での国際取引を全面的に禁止しました。

しかし、違法取引は後を絶たず、その規模は合法的な取引の73倍ともいわれています。

今回の日本での販売が抵触したのは「種の保存法」という法律。

この法律では、センザンコウをはじめ、ワシントン条約で附属書Ⅰに掲載(商業取引が禁止されている)されている野生動植物の国内取引を、禁止しています 。

しかし、こうした規制や罰則については、まだまだ知らない人が多いのが、日本の現状です。

特に近年は、こうした認識が不十分なまま、利用者が急増しているフリマアプリなどを使ったネットでの個人間の取引が、野生生物の保護の観点からも問題になっています。

2017年11月、マレーシア税関による香港向け貨物に隠されていたセンザンコウのウロコの押収

今年11月には、メルカリが自社サービスを利用した象牙製品の出品や取引の禁止を決めるなど、業界としても、問題意識が高まってきています。

今回のセンザンコウの違法取引については、私たちもTVニュースの取材を受けました。

野生生物の危機の現状と、それを守るためのルールを、より広く知ってもらえるようにしてゆかねばと思います。(トラフィック 西野)

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カテゴリ: 生きもの小ネタ , 西野

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