野生生物犯罪の防止を!マレー選手が署名を提出


ちょうど今、イギリスのロンドンで開催されているATPワールドツアー・ファイナルズで熱い戦いをみせているWWF親善大使のマレー選手が、先日ベトナム当局へ野生生物犯罪防止を訴える署名を提出しました。

これは、11月17・18日の日程でベトナムのハノイで開催されている世界54ヵ国が参加する野生生物取引に関する国際会議に合わせ提出されたものです。

マレー選手の熱いメッセージとともに、署名への協力を呼びかけました。

今回、マレー選手の呼びかけで英国を中心に集まった署名は実に15万7,000件。
もちろんご自身も、密猟や違法取引といった野生生物犯罪の防止を願う強い想いを込め、署名されています。

マレー選手は署名提出に際して、以下のようにコメントをしています。

「トラやセンザンコウ、ゾウ、サイなどの美しい動物たちが、このような恐ろしい犯罪によって絶滅の脅威にさらされています。今回、私たち一人ひとりが出来ることは何かを考え、私はこの犯罪を撲滅するためにみなさんに署名の協力を訴えました」

今回の会議のホスト国であるベトナムは、サイの角においては世界最大の違法取引市場。

また、ワシントン条約においてその取引が禁止されている、象牙、センザンコウやトラの毛皮などの製品の密売が続いているにも関わらず、対策のための十分な措置が取られていません。

今回の会議では、野生生物違法取引の大きな市場を持つベトナムが、取り締まりをより強化するよう、リーダーシップを発揮することが期待されています。

国境を越えてつながり、深刻化している、この野生生物犯罪の問題。日本も決して無関係とはいえません。

私たちもマレー選手と同じ心で、こうした犯罪の犠牲になる野生生物を少しでも減らしていくために、取り組みを続けてゆきたいと思います。(広報 山本)

会場でスピーチするイギリスのウィリアム王子。この問題に高い関心を持ち、活動されています。

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WWFジャパン ブランド・コミュニケーション室 メディア グループ長
山本 亜沙美

大学時代の専攻していた海洋生物学をきっかけに、絶滅危惧種や環境保全活動に興味を持ち始める。2005年卒業後、米セントラルフロリダ大学院にて生物学を学び、2007年に卒業。卒業後、航空会社にて運行管理のオペレーション業務に携わった後、2010年にWWFジャパン自然保護室アシスタントとして入局。2013年より広報・プレス担当として、取材対応、記者発表などをはじめとしたメディアリレーション、イベント企画・運営などに携わる。2018年7月からメディアグループ長として、広報全般・WWFジャパンのブランドコミュニケーションを担当する。

海洋生物学が専門のリケジョな広報プレス担当です。人の心に響くものはいつの時代も変わらずですが、今は伝える手法が多様化しつつあります。情報のトレンドを追いかけ、常に一歩引いた視点で物事を見るように心がけています。休みがあればスクーバ&スキンダイビングをしにどこかの島に行っています♪

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