徳島の講演で感じた、地域が学ぶ「場」の大切さ


こんにちは、温暖化・エネルギー担当の市川です!

先週末、徳島県で開催された「県民環境会議」に、WWFの小西と市川で講演に行ってきました。主なテーマは地球温暖化問題でした

予想を大きく超え140名以上が参加したこの会議。大盛況で、質疑応答の時間も延長され、温暖化問題に興味関心の高い参加者で一杯となりました。

また会議後半では、徳島県内で公募した環境問題をテーマとする動画作品の発表が行なわれたのですが、これもレベルが高い!

セミプロの方が作曲に協力したポップで楽しい動画を含め、全部で20以上の応募があったそうです。

こうした機会を通して、今回あらためて感じたのは、地域の方が関心をもち、集まり学んでいける「場」の大切さについてです。

今回の講演のテーマでもあったのですが、こうした地域が温暖化問題を「自分たちの問題」として、今後向き合っていけるかどうかが今、問われています。

農業や漁業といった地域産業は、温暖化の影響を当然受けますし、日本が国として取り組む再エネなどの温暖化対策の現場となるのも、他ならぬ地域です。

そこで暮らす住民の方々が、何を考え、行動していくべきかを明らかにしてゆく上でも、問題への理解と協力が何よりも重要と考えられます。

大盛況だった会場。たくさんのご質問もいただきました

しかし、大きく複雑な温暖化という問題は、手強い相手です。

個々人で勉強するよりも、今回のイベントのように地域の方が集まり、ともに学び、意見を交わす方が、より理解も深まり、また自然エネルギーに支えられた未来づくりにもつながってゆくのではないでしょうか。

今回の講演は、あらためてその大切さに気付かせてもらう良い機会となりました。

これからも徳島の皆さんの意欲ある取組みに、注目させて頂きたいと思います。

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自然保護室(気候・エネルギー)
市川 大悟

学士(農学)
準学士(機械工学)
高等専門学校で機械工学を専攻後、大学で環境学を修了。卒業後は工学分野の知識を活かし、環境分野とも関わりの深いエネルギー分野のエンジニアを経て、2012年にWWF入局。以降、再生可能エネルギーのプロジェクト担当者として活動。

子どもの頃にどっぷり遊び漬かった田舎の原風景。その自然をこれからも残したいと考えてWWFに。元は畑違いのエンジニアですが、逆に培った工学の経験と環境の知識を糧に、エネルギー面から環境問題の解決に貢献したいと考えています。主な活動は、地域での再生可能エネルギーの導入を手助けすること。モデルプロジェクトの組成や、合意形成の援助、国の制度を変えるための政策提言などを行っています。
人と自然が共存できる社会を、皆さんにお見せできるよう、これからも頑張っていきます!

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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