2020東京五輪のカヌー競技場が変更に!


昨日、IOC=国際オリンピック委員会によって、2020年に予定されている東京オリンピックの、3つの競技会場の変更が承認されました。

その中に、葛西臨海公園に建設が予定されていた、カヌー競技場も含まれていました!

このカヌー競技場建設予定地は、20年以上かけて自然の再生が行なわれてきた場所で、今は野鳥やトンボ、カエルなどの水生生物がたくさん暮らす環境になっています。

カヌー競技場の建設が発表された当初から、日本野鳥の会東京が中心となり、計画の見直しと代替地の提案などを展開、私たちWWFもこれに賛同して、情報発信や署名集めに協力してきました。

干潟のある東京湾を望む

昨年の夏頃から、舛添都知事によって建設地の変更は示唆されていたものの、正式な発表はされてきませんでした。

昨日のIOCの承認によって、ようやく、変更はゆるがぬものとなったといえます。

もちろん、これで全て解決というわけではありません。

代替地は葛西臨海公園のすぐ隣。大規模で、特に大量に水を流す競技場の建設と運営に伴う、特に水質への影響や、代替地にある少年野球場の代わりとなる施設の確保など、課題は残っています。

キンクロハジロ。冬には多くのカモ類が飛来します。

それでも、多くの人が声をあげたことで、葛西臨海公園の自然環境と生きものたちが消滅の危機をまぬがれました。

私たちの呼びかけに応じて署名にご協力くださった皆さまに、この場を借りて厚く御礼申し上げるとともに、その方々と共に、今日は素直に、喜びたいと思います。(広報室:佐久間)

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マーケティング室(会報担当)
佐久間 浩子

WWFではずっと「伝える」ことに携わってきました。今は会報を担当しています。

なにごとも決めつけてはいけない。知ったつもりになるな。複雑なものを、複雑なまま受け止める覚悟を持て。想像力を磨き、ヒトの尺度を超える努力をせよーー動物や植物に教えられたことを胸に、人と自然の問題に向き合い続けたいと思います。

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