今日6時〆切「エネルギー・環境に関する選択肢」パブリック・コメント


温暖化・エネルギー問題担当の山岸です。
「エネルギー・環境に関する選択肢」への国民の意見「パブリック・コメント」の受付〆切が、今日の午後六時に迫ってきました。

将来、日本がどれくらい自然エネルギーを推進するのか、原発はどうするのか、省エネはどれくらいやるべきなのか、温暖化対策はどれくらい頑張るべきなのか。ぜひ、意見を出してください。

「意見なんて出して意味あるの?どうせ一人くらい出しても出さなくても変わらないんじゃないの?」と思うかもしれません。

そうかもしれません。

でも、出さなければ出さないで、国民は「今出ている選択肢でオッケーってことですよね」と思われてしまいます。

昨日、WWFジャパンも団体としての公式パブリックコメントを提出しました。

これは、私たちなりの検証を詳しく加えたものですが、すべてのコメントがこのようなものである必要はありません。たとえば、このように、

  • 原発は、廃棄物の処理問題が全く解決されていないので、ゼロシナリオを選ぶしかないと思います
  • 自然エネルギーは、本当の意味で国産エネルギーなので、それ中心の社会を目指すべきだと思います
  • 福島原発事故では、多くの人が大変な被害に遭いました。その被害は、もはや単純にお金に換算し得るものではありません。そのようなエネルギーにこれからもずっと頼ることはできません。原発はなくしていかなくていかなければなりません
  • 脱原発と同時に、深刻化している温暖化問題にも真剣に取り組むことが、日本が世界の中で果たすべき役割です

難しいことを書く必要はありません。どうすべきと思うか、一言、素直に書けばよいのです。

コメントは、内閣府のウェブサイトで受け付けています。WWFのサイトからもリンクしています。
ぜひ、皆さんの気持ちを政府にとどけてください。

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自然保護室長(気候エネルギー・海洋水産・生物多様性・金融)
山岸 尚之

立命館大学国際関係学部に入学した1997年にCOP3(国連気候変動枠組条約第3回締約国会議)が京都で開催されたことがきっかけで気候変動問題をめぐる国際政治に関心を持つようになる。2001年3月に同大学を卒業後、9月より米ボストン大学大学院にて、国際関係論・環境政策の修士プログラムに入学。2003年5月に同修士号を取得。卒業後、WWFジャパンの気候変動担当オフィサーとして、政策提言・キャンペーン活動に携わるほか、国連気候変動会議に毎年参加し、国際的な提言活動を担当。2020年より自然保護室長。

京都議定書が採択されたときに、当地で学生だったことがきっかけでこの分野に関心をもち、大学院を経てWWFに。以来、気候変動(地球温暖化)という地球規模の問題の中で、NGOがどんな役割を果たせるのか、試行錯誤を重ねています。WWFの国際チームの中でやる仕事は、大変ですがやりがいを感じています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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