もうすぐ完成!「さかなガイド」


自然保護室の新井です。
水産関連のプロジェクトで進めてきた、「さかなガイド」の制作が、今大詰めを迎えています。

この「ガイド」は、その資源量や、漁獲の方法が環境や野生生物に及ぼす影響を検証して、何が「グリーン」なシーフードかを一覧表で示したもの。

一般の方々が、お店などで魚などを買ったり、食べたりする時に、どんな魚を選ぶべきなのか、どれが環境に配慮して獲られたものなのか、チェックしていただいて、参考にしてもらうためのツールです。

世界のシーフード(水産資源)は今、大量消費の傾向が強まるにつれて、多くの海域で、「資源の枯渇」の危機が指摘されています。

シーフードの大量消費・輸入国である日本にとっても、これは深刻な問題です。

私たち消費者が、普段の暮らしの中で、こうした問題に向き合ったとき、何ができるのか。「ガイド」はそんな発想から、誕生しました。

ちなみにこの「ガイド」、世界各国のWWFもそれぞれ制作しており、各国で食べられているさまざまなシーフードについて評価がなされています。日本は特に、さまざまな種類のシーフードを食べている国だそうですが、どんな国でも、人は海の恵みを受けている、ということですね。

今回の「ガイド」は残念ながら、あらゆる種類の魚介類をカバーできているわけではないのですが、まずは身近な食材である「シーフード」について、皆さんに考えていただくきっかけにしてもらえればと思います。

WWF会員の皆さまには、「ガイド」のパンフレット版を8月末にお届けする会報『WWF』と一緒にお送りします。

また、スマートフォンや携帯電話でも、ご覧いただけるようにしています。
ぜひ、ご覧になってみてください。

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制作中の「さかなガイド」。最終校正

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海外のWWFが作ったガイド。「これを選びましょう!」というエコラベルについての説明もあります

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ブランドコミュニケーション室(メディア)
新井 秀子

WWFの活動情報を主に報道関係者向けに発信しています。

地球環境問題に取組む研究者になろうと決意して、民間企業を辞めて大学院に。在学中に霞ヶ浦流域河川の市民調査に携わり、市民活動の意義を体得。水質調査に行ったフィリピンで褐色の山々に衝撃を受け、何とかしたいと、研究者の道よりWWFを選択。あきらめずに一歩ずつ進んでいます。

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