首相官邸前、原発再稼働の抗議に参加してきました
2012/07/18
企画調整室の清野です。
先週の金曜日、首相官邸前での大飯原発再稼働の抗議に参加してきました。市民団体のよびかけで、この数週間かかさず行なわれてきました。
福島原発事故が収束せず、安全性への不安が残る中、大飯原発を再稼働した政府の判断に、黙って納得できない何千、何万という人たちが、その気持ちを示しにきているのです。
当日は、いつもより早めに仕事を終え、仲間と一緒に霞ヶ関駅から官邸前へ。「官邸前には行けませんので、国会議事堂前に向かって下さい」との警察官の誘導に従い、国会議事堂正門前につきました。
あっという間に後ろは人で埋まり、向かい側の通路にもあふれんばかりの人、人、人。誰かが用意した風船を持って、「再稼働反対」と声をあげます。最初はちょっと恥ずかしいけど、みんなで言えば恥ずかしくない。言いたくなければ、そこにいるだけでもいいんです。
赤ちゃんを抱っこし、ベビーカーをひいた若いお父さんお母さん、中高年夫婦、国会議員、元有名ニュースキャスターなど、さまざまな人が参加し、途中には「ふるさと」の大合唱もありました。福島を思い、未来の子供たちを想う、この時ほど、この歌が心に響いた瞬間はありませんでした。
終了10分前、「再稼働反対」の声はピークに達し、大きな響きになりました。
そして午後8時に終了。主催者の「解散してください」の声に、すっきり解散。皆口々に「お疲れ様」「また来週」と、整然と帰って行きました。
デモでもパレードでもない、平和的な抗議です。
憲法が保障する基本的人権の「表現の自由」という権利を行使しているだけなのです。しかし、東京都内でこれだけの人が集まり、思いを行動に移したことは、ここ30~40年の間にはなかったことでしょう。
原発問題は、エネルギーの分野にとどまらず、どのような文明を創っていくか、社会として何を一番大切にするのかを考える機会となっています。
こうして市民が集い大きな力になれば、その社会を動かすことができるかもしれない。この瞬間が、暴力に頼らず人々が未来を変えてゆく、歴史の1ページになるのかもしれない。そう感じた2時間でした。