細野環境大臣を表敬訪問


草刈です。
昨日10月18日に、WWFジャパンの徳川会長が、先月就任された細野豪志環境大臣を表敬訪問しました。

新内閣の誕生から1カ月、不安定な政局が続いてきましたが、これから先、安定した政策の実施が行なわれることを期待しての訪問です。

わずか15分ほどの会見でしたが、細野大臣はまず、就任後すぐにもWWFのようなNGOと会って意見交換をしたいと思っていたことを述べられ、目下環境省が最大の課題としているのは、福島の原発事故に伴う除染作業であるが、それ以外の環境政策についても、意欲的に進めていく姿勢を示してくれました。

徳川会長からは、今年5月に開催されたWWFの年次総会で、日本が国を挙げて節電につとめていることを報告したところ、各国の代表から高い評価を受けた旨を伝えたほか、温暖化対策に関連した意見書を手渡し、注目され始めた自然エネルギーの導入拡大や、12月の南アフリカ・ダーバンでの国連気候変動会議(COP17)の成功に向けた舵取り、さらには、長い間店ざらしになっている温暖化対策基本法の早急な成立等を要請しました。

細野大臣からは、「WWFの意見書や提言は、環境省がやりたいと考えていることと一致している」との言葉。またダーバンでのCOP17には自ら参加されるおつもりだそうですので、長年の懸案になっている、国際的な温暖化防止に向けた取り組みに対しても、新内閣がどのような意思や政策を打ち出してゆくのか注目されるところです。
震災や原発事故への対応を含め、期待して見てゆきたいと思います。

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細野環境相(左)とWWFの徳川会長(右)

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細野環境大臣

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自然保護室 国内グループ所属
草刈 秀紀

日本の自然保護にかかわる法制度の改善をめざす取り組みを行なっています。

子どもの頃から動物が好きで、農業者でもないのに農業高校の畜産科に行き、上京して大学時代に多くの自然団体の会員になりました。野生のエルザのゲームワーデンにあこがれ、32年前に職員になりました。最近は、永田町を徘徊しています。

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