全国から寄せられた2万冊!よみがえれ、町の図書館


パンダショップの池田です。
8月19日から21日まで、夏休みを利用して、事務局スタッフの有志7人とともに岩手県大槌町へ復興のお手伝いに行きました。

スタッフによる同町でのボランティア活動はこれで4回目。今回の目的は、移動図書館のお手伝いです。

東日本大震災で発生した津波により、壊滅的な被害を受けた大槌町。町の方々が利用していた図書館も全壊し、蔵書も多くが流失してしまいました。

しかし、このことを知った団体や個人の呼びかけにより、全国から約2万冊の本が寄贈され、仮設住宅近くの集会場を回って本を貸し出す、図書館業務が再開されることになったのです!

お手伝いのまず最初は、移動図書館のことを知ってもらうために、仮設住宅1軒1軒にチラシ配り。住民の方とも少しお話をすることができました。皆さん快くチラシを受け取ってくださったのがとても印象的でした。

留守のお宅が多かったので人が集まるか心配でしたが、お昼近くになると、少しずつ中の様子を見に来てくださる方が増え、元気な子供たちも遊びに来てくれました。

スタッフみんなで並べた約3千冊の本を、皆さん熱心に見て、その場で黙々と読書をしたり、2人で話しながら一緒に読んだりと、楽しんでくださっているようでした。

震災の復旧や復興が進み始めた今、被災した方々が少しでもホッとできる時間が必要なのだと心から感じました。

今回私たちがお世話になった町立図書館の方も、仮設団地の集会所を回ることで、本を読んでもらう機会を増やそうと、頑張っていらっしゃいます。

お手伝いできることはまだまだ沢山あると思いますので、これからも時間を見つけて積極的に被災地に足を運ぼうと思います。

 

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全国の方の協力で実現したこの移動図書館。貸し出し係もやりました。町には今、仮設住宅が約50カ所ありますが、今回はその2カ所で図書の貸し出しが行なわれました。町の図書館の再開は、地元の新聞でも紹介されました。

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WWF事務所から持って行った「ぬりえ」も好評!子供だけでなく大人の方も楽しんでいました

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大槌町にて。前回のボランティアで瓦礫を取り除く作業をした畑で、ひまわりがきれいに咲いていました!

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マーケティング室(パンダショップ担当)
池田 雅子

パンダショップ担当。通販を通じて、WWFや自然保護への理解、ご支援を広げる仕事をしています。

一般企業で働いていましたが、いつか動物や自然を守る仕事に就きたいと思い続け、勢いでWWFの事務局に電話をかけてしまったことが始まりでした。数年後に転職、今に至ります。入局してからは、自然保護の難しさを、広く伝えることの難しさを日々痛感しています。豊かな自然を未来へ残す心を誰もが持ち、いつかWWFが必要無くなる日を夢見ています。

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