どうなる?京都議定書の第2約束期間「スクール・ダーバン」を開講


温暖化担当の小西です。
先週、WWFジャパン事務局で、「スクール・ダーバン」を開催しました。これはジャーナリスト向けに私たちが定期的に開催している、地球温暖化防止についての勉強会で、年末に南アフリカで開かれるCOP17(ダーバン会議)に向けた、情報発信を目的としたものです。

COP17のポイントの一つに、京都議定書の第2約束期間の話があります。ところが日本はこの期間の数値目標を掲げることに反対し続けてきました。日本はこのまま、自らの名前のついた国際協定である京都議定書を否定するのでしょうか?

今回の勉強会では、国際法の第一人者高村ゆかり先生を講師に迎え、しっかりと「京都議定書の第2約束期間を否定する意味」について学び、ダーバンにおいて世界が合意しうる最終的な結果の形(一つの協定、二つの協定、COP決定、あるいはマンデートの合意などなど)を展望し、日本が「全面否定」のほかに、どのようなオプションをとりうるのかを考えました。

COP17は、「京都議定書」に続く、温暖化の国際協定を決めるべき、大事な会議でもあります。
勉強会の資料を、近々下のページにアップしますので、ご関心をお持ちの方は、ぜひ覗いてみてください!

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専門ディレクター(環境・エネルギー)
小西 雅子

博士(公共政策学・法政大)。米ハーバード大修士課程修了。気象予報士。昭和女子大学特命教授、京都大学院特任教授兼務。
中部日本放送アナウンサーなどを経て、2005 年に国際 NGO の WWF ジャパンへ。専門は国連における気候変動国際交渉及び国内外の環境・エネルギー政策。2002 年国際気象フェスティバル「気象キャスターグランプリ」受賞。環境省中央環境審議会委員なども務めている。著書『地球温暖化を解決したい―エネルギーをどう選ぶ?』(岩波書店 2021)など多数。

世界197か国が温暖化対策を実施する!と決意して2015年に国連で合意された「パリ協定」の成立には感動しました!今や温暖化対策の担い手は各国政府だけではなく、企業や自治体・投資家・それに市民です。「変わる世の中」を応援することが好きな小西です♪

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