北海道に「渡って」きました
2010/11/09
自然保護室の前川です。海辺の自然を観察していると、四季に恵まれた日本の自然を象徴する生きものたちに出会います。
春や秋の季節に姿を見せる、シギやチドリなどの渡り鳥たちです。
この渡り鳥についての会合「第7回モニタリングサイト1000交流会」が北海道の根室で開かれ、参加してきました。
これは環境省とNPO法人バードリサーチが開いた会で、シギ・チドリの調査に携わる人たちが集まり、鳥の飛来地の現状や課題を話し合うものです。
私からも、渡り鳥を守る国際的な取り組み「シギ・チドリ類ネットワーク」の活動を紹介し、国内の調査や保全との連携についてお話させてもらいました。
翌日は、近くの風蓮湖・春国岱をめぐるエクスカーションに参加し、タンチョウや、冬鳥のカモ類、カモメ類などを観察。同じくラムサール条約登録湿地である野付崎・尾岱沼では、コクガンの大群にも出会うことが出来ました。
風蓮湖・春国岱は、今年でラムサール登録5周年を迎え、シギ・チドリ類ネットワークの国内9番目の参加地となっています。
こうした北海道東部の水辺には、アシ原や河畔林が残り、自然がよい状態で維持されおり、その広さと豊かさは素晴らしいものでした。
渡り鳥と共に、こうした自然をどうやってよい形で引き継いでゆくか。今後の取り組みを頑張りたいと思います。