「学びから実践へ」インターンを社会で活かす


こんにちは!WWFジャパンでインターンをしている甚内です。

1月19日、損保ジャパン日本興亜環境財団の支援によって環境NGOでインターンをする学生22名が集まり、WWFで定例会を開催しました。

今回は幹事として、パーム油のワークショップを企画しました。

パーム油は食品やシャンプーの原料として多くの用途で使われる植物油で、大量生産もしやすく生活に欠かせません。

パーム油の原料となるアブラヤシの実。インドネシアには、この作物の栽培で暮らしを立てている人が多くいます。

一方でこれを生産する農園の拡大により、東南アジアでは生き物の豊かな熱帯林が急激に失われています。

ワークショップではこの問題をどう解決するか、参加者全員に役割を振り、話し合いをしてもらいました。

ある人は、パーム生産で生活する現地の住民に。ある人は利益のため農場を広げたい企業の人に。また環境を守りたいNGOの人に。

しかし、この立場による意見の違いは大きく、折り合いはつきませんでした。

失われた森と犠牲になったオランウータン。アブラヤシ農園の開発により、広大な熱帯林が切り開かれ、野生動物が被害を受けています。

これはパーム油に限ったことではありません。

誰もが豊かさや便利な暮らしを求める。その結果、環境を壊してしまう。そんな社会の縮図を見た思いでした。

私はその環境問題に取り組むWWFで、スタッフの方にこんなことを教えられました。

「実際に熱帯林を切る人だけではなく、パーム油のような作物を作って、運んで、販売して、使う人全ての立場が協力して解決に取り組まなければ将棋倒しになってしまう。 そのことに気づき、環境問題を「自分ごと」にしてもらうのが難しい。」

参加者は環境NGO職員・村の住民・政府などの役割になりきり それぞれの視点からパーム油をどう利用していくべきかを話し合いました。環境を守るためにはいろいろな立場の視点を理解することが大切です。

これは、今日集まったようなさまざまな分野を専攻する学生にも通じます。

知らない間に遠い地の環境破壊や自らへの危機に加担していると思うと、改めていきたい気持ちが募ります。

今後はこうした活動の場で実感したことを、社会の中で実践し、活躍していきたいです!

これからも環境保全に向かって、みんなで力を合わせていきます!

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