「世界野生生物の日」記念イベントを実施しました


3月3日は日本ではひなまつりの日として知られていますが、2013年に国連が制定した世界野生生物の日でもあります。このことにちなみ、2015年2月28日、絶滅が危惧される野生動物たちに広く関心を持っていただくため、動物をモチーフとしたペーパークラフトのひな人形づくりのワークショップを上野動物園で行ないました。

3月3日は「世界野生生物の日」

今回、恩賜上野動物園とWWFジャパンの協力で実現した、この「世界野生生物の日」記念イベントは、300名を超える参加者を得て行なわれました。

絶滅の危機にあるゾウ、トラ、サイ、この3種の動物たちをモチーフにした、ひな人形作りワークショップ会場には、子どもからご高齢の方まで、たくさんの方が集まり、思い思いのひな人形の制作を楽しみました。

また、このイベントでは、園内の動物をテーマにしたクイズラリーも実施。たくさんの人でにぎわう休日の上野動物園で、絶滅の危機にある野生動物について、考えていただく機会になりました。

現在、世界で絶滅の危機にあるとされる野生生物は、実に2万種以上。さらに、3万5,000種以上の動植物が「ワシントン条約」の対象として、取引が規制されています。

しかし、ゾウやサイなどの密猟は今も増えており、野生生物を巡る環境は、非常に厳しいのが現状です。野生生物の違法取引も、世界で年間190億ドル(約2兆円)に届く規模と推定されており、ドラッグや人身売買などに並ぶ五大違法取引のひとつとも言われています。

3月3日の「世界野生生物の日」は、1973年3月3日に、野生生物の国際取引を規制する「ワシントン条約」が採択されたことにちなみ、2013年12月に制定されました。

WWFではこれからも、世界中の自然の中で生きる多種多様な動植物を大切にし、深刻化しつつある密猟や密輸などの問題を、広く認知していただくための一つの機会として、「世界野生生物の日」を広めてゆきたいと考えています。

今回のワークショップにご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。


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