WWFの活動資料室

Nature Library / 本の紹介コーナー

本の紹介: 『森にすむ人々』



前川貴行 著
小学館
定価:2,700円+税
発行:2015年3月

WWFスタッフによる内容紹介

森の奥深くに暮らす、私たちの「仲間」の姿

動物写真家・前川貴行さんが、大型類人猿をテーマにした写真集を出版されました。オランウータン、チンパンジー、ボノボ、マウンテンゴリラ、そしてニシローランドゴリラ。登場するのは、どれもが分類学上では限りなくヒトに近い存在です。とはいえ、素人が撮るサルは、どうやってもただの動物写真にしかなりません。しかし本作のサルたちは、視線の送り方、立ち居振る舞い、どれを取っても、まるでひとつひとつ、お願いしてポーズを決めてもらったかのよう。正に「森に暮らす人」の写真なのです。

前回さんと彼らの間では、一体どんなコミュニケーションが行なわれているのでしょうか。いちど撮影の様子を間近で拝見してみたいものだなあと、ページを繰るたび、そんな気持ちが沸き起こってきます。また、瑞々しい木々の間に立ち込める土の匂いや、肌にまとわりつく湿気、更には清浄な空気や小鳥の囀りまでもが再現されそうな、風景の印象深さも特筆すべき点でしょう。

前川さんといえば、アフリカのカメルーンで撮影された作品を元に、昨年、全国の(株)モンベルの店舗にて『WWF+前川貴行写真展 アフリカの野生を守る〜カメルーン・ロベケ国立公園より〜』を開催させていただいたのも記憶に新しいところです。

本作には、一部、WWFの活動現場で撮影されたものも含まれています。昨年の写真展にお越しいただけなかった方は、本作を通じて、ジャングル、そしてそこに生きる「森の人」の美しさに触れていただければと思います。